- カナヘビの飼育ケージ選びのポイントや基準を知りたい。
- ガラス製とアクリル製の飼育ケージの違いとおすすめを知りたい。
- オススメのケージの具体的なレビューを知りたい。
本記事では、このような悩みを解決します。
カナヘビを飼い始めてまもない方は、プラスチック製の虫かごや、シンプルなガラス水槽を活用していることが多いのではないでしょうか。
私も、カナヘビを飼い始めて2年半の間、ガラス水槽を利用してきました。しかし、メンテナンスで移動させる時に重すぎるという悩みをかかえていました。さらに、最近はウロコ汚れ(水垢)により観察しづらくなる始末。
思い切って飼育ケージを「アクリルケージ」に一新。選んだケージは、トップクリエイトさんが自社ブランドとして販売しているアクリルケージ「TOP-AC-4530N」という商品です。
「TOP-AC-4530N」は、下記のメリットがあり、非常に満足しています。
- ガラスケージと比較し、圧倒的な軽さ
- 観音開きのためメンテナンスがしやすい
- ガラスケージ特有のウロコ汚れ(水垢)に悩まされることが無い
本記事では、カナヘビの飼育ケージを選ぶ際に気をつけること、アクリルケージ「TOP-AC-4530N」の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
また、カスタマイズやアクセサリの設置方法についても触れているので、これからカナヘビ飼育を始める方や、すでに飼育している方にも役立つ情報が盛りだくさんです。
最後まで読めば、カナヘビの飼育ケージ選びに関する悩み解決の糸口になること間違いなし!
- カナヘビの飼育ケージを選ぶポイント から読む
- ケージはガラス製・アクリル製のどちらがオススメ? から読む
- アクリルケージ「TOP-AC-4530N」レビュー から読む
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう。
カナヘビの飼育ケージ選び【完全ガイド】
カナヘビを飼い始めて2~3カ月くらい経つと、下記のような衝動にかられた経験はありませんか?
- カナヘビたちがもっと喜ぶような飼育レイアウトを立ち上げてみたい
- もっと観察やメンテナンスがしやすい飼育ケージが欲しい
しかし、ケージ選びのポイントを理解しないまま買い物をしてしまうと確実に後悔します。
「ああ、こんなはずではなかった、飼育ケージ高かったのに・・・。」と
私も、カナヘビを飼い始めてすぐに、コスパのみを重視してガラス水槽を購入してしまいました。使い勝手も悪く、メンテナンス時に腰痛を悪化させる要因になっていました。
後悔のない買い物に向けて、カナヘビ飼育特有のケージ選びポイントを抑えておきましょう。
1つずつ、解説していきますね。
飼育ケージ選びのポイント①:メンテナンスのしやすさ
カナヘビを飼育していると、日々、下記のようなメンテナンスが必要です。
- エサやりや水替え(毎日)
- 糞尿の掃除(週に1度)
- 床材の入れ替え(月に1度程度)
※メンテナンスの頻度は、飼育しているカナヘビの数、使用している床材の種類にもよります。
飼育ケージ選びのポイント②:ケージの広さ・高さ
カナヘビが窮屈に感じないよう、ある程度の広さがあるケージを用意しましょう。また、高さがないと、上部から設置するバスキングライトに触れてしまい、火傷する恐れがあります。
最低でも横幅45cm×高さ30cmくらいのサイズのケージを選ぶのが望ましいです。
飼育ケージを選ぶポイント③ 観察のしやすさ
カナヘビの体調管理をする上では、日々の観察が重要です。特に、クル病や脱皮不全は、早期発見・早期対策が治療のポイントとなります。
安価な衣装ケースでも飼うことはできますが、観察がしづらくカナヘビの些細な変化に気づきづらく、あまりオススメできません。できるだけ透明度の高いケージ、アクリル製やガラス製のケージを選ぶのが良いでしょう。
また、カナヘビは上から覗いたり手を入れたりすると驚き・怯えにもつながります。正面から観察しやすい観音開きするタイプ、横にスライドするタイプのケージを選ぶとなお良しです。
飼育ケージ選びのポイント④:他の飼育器具との相性
すでに持っている飼育器具と新ケージとの相性は、飼育者を悩ませる種の一つです。
「保温器具やライトが、飼育ケージにうまく設置できなかった・・・」といった具合に、せっかく買った飼育器具が使えないと、落ち込んでしまいますよね。
飼育ケージ選びのポイント⑤:価格比較
最終的に気になるのは価格です。
「散々比較・検討して意中な商品に出会ったのに高くて買えなかった」なんてなると悲しいですよね。あらかじめ相場は抑えつつ、ケージに充てられる予算を確保しておきましょう。
ガラスケージvsアクリルケージ:カナヘビの飼育に最適な素材は?
飼育ケージを選ぶ際のポイントはわかりました。
ところで、飼育ケージは、ガラス製、アクリル製のどちらがオススメですか?
飼い主さんごとに予算や持っている飼育器具が違うので、一概に「こちらがオススメ」と言いづらいです。
ガラス製、アクリル製のどちらのケージを選べばよいのか?いう悩みにぶち当たりますが、それぞれのケージ毎に特徴が異なります。
特徴を理解した上で、自分に合う材質のケージを選びましょう。
ガラスケージの特徴とメリット
まずはガラスケージの特徴を見ていきましょう。
ガラスケージは丈夫で傷がつきづらい反面、重いため持ち運びしづらいといった特徴があります。
- 透明度が高く観察がしやすい
- 上部で傷はつきにくいが割れやすい
- 非常に重くケージ全体の掃除が大変
- 熱に強くバスキングライトや保温器具との相性が良い
爬虫類向けのガラスケージの中で、カナヘビを飼育するサイズとして適している商品を比較してみましょう。
- グラステラリウム(GEX)
- パンテオン(三晃商会)
- ヒュドラケース(寿工芸)
商品名 | グラステラリウム3030 | パンテオン4535 | ヒュドラケース3133 |
メーカー | GEX EXOTERRA | SANKO | 寿工芸 |
メンテナンス性 | 上部・正面*からメンテできる *観音開きでメンテしやすい | 上部・正面*からメンテできる *スライドのため幅は限定的 | 上部・正面*からメンテできる *スライドのため幅は限定的 |
重さ | 4.9kg | 7.5kg | 5.8kg |
サイズ | 幅×奥行×高さ 31.5 x 31.5 x 33 cm | 幅×奥行×高さ 43.5×28.5×31.5cm(内寸) | 幅×奥行×高さ 31×30.4×33cm |
観察のしやすさ | 観察しやすく傷にも強い | 観察しやすく傷にも強い | 観察しやすく傷にも強い |
価格 | 7,155円 ※2022年10月時点 Amazon参照 | 10,310円 ※2022年10月時点 Amazon参照 | 5,899円 ※2022年10月時点 Amazon参照 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
爬虫類用の飼育ケージとしてメジャーな3種を比較してみました。ガラスケージは需要も多い材質なので、同じブランドも複数のサイズ/バリエーションがあります。飼育する生体、予算、飼育器具など、選択肢の多さが魅力です。
なお、上記の比較表で紹介した商品は、正面からのメンテナンスができ、上部にライトや保温器具を設置できるように設計されているため、使い勝手は申し分ありません。
しかし、ガラス製であるため重さが5kgを超えるものが多いのが難点です。
女性や子供だけのメンテナンスは危険です。
また、メンテナンスのたびにギックリ腰に気を付けなければなりません。
私がガラスケージを辞めた理由
私はこれまで、幅60×奥行き30×高さ36cmのガラスケージを活用していました。広さ・高さは十分に確保でき、スドーのハープネットと併用することでほとんどの飼育器具を設置することができるよい商品でした。
しかし、ガラス製で重い、正面からのメンテナンスができないという課題がありました。
さらに、長年の利用により、ウロコ汚れ(水垢)が落ちなくなってしまい、観察がしづらくなってしまったため、ケージの買い替えを決断したのです。
かわいいカナヘビたちの写真を撮りたくても、ケージが汚なくてうまく撮れないのも悩みの種でした。
アクリルケージの特徴とメリット
続いて、アクリルケージの特徴を見ていきましょう。
アクリルケージは、ガラスケージと比較して軽く割れにくいけど、傷がつきやすいことが特徴です。
- ガラス同様に透明度は高く観察しやすい
- ガラスと比較して割れにくいが傷がつきやすい
- 軽くて持ち運びがしやすい
- 熱に弱いため、保温器具の設置位置を誤ると溶けたり変形してしまう
爬虫類向けのガラスケージの中で、カナヘビを飼育するサイズとして適している商品を比較してみましょう。
- レプタイルボックス(三晃商会)
- レプティギア(スドー)
- TOP-AC-4530N(トップクリエイト)
商品名 | レプタイルボックス ワイド | レプティギア 365 | TOP-AC-4530N |
メーカー | SANKO | スドー | トップクリエイト |
メンテナンス性 | 上部のみメンテ | 上部のみメンテ | 上部・正面*からメンテできる *観音開きでメンテしやすい |
重さ | 1.56kg | 1.44kg | 2.25kg |
サイズ | 幅×奥行×高さ 40 x 30 x 15.5 cm | 幅×奥行×高さ 37.5 x 26.5 x 13.8 cm | 幅×奥行×高さ 45×30×30cm |
観察のしやすさ | 爪が鋭い生体の場合、傷に注意 | 爪が鋭い生体の場合、傷に注意 | 爪が鋭い生体の場合、傷に注意 |
価格 | 6,935円 ※2022年10月時点 Amazon参照 | 3,664円 ※2022年10月時点 Amazon参照 | 7,780円 ※2022年10月時点 Amazon参照 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
たくさんケージがありすぎて、どれを選んでよいかわからない・・・。
あれ?比較表の「TOP-AC-4530N」という商品、カナヘビ飼育にちょうどよさそうじゃないですか?
そうなんです。様々なケージを比較した結果、最近私も「TOP-AC-4530N」を購入してみました。
実際に使ってみて、カナヘビ飼育に理想のケージでしたよ!
おすすめアクリルケージ「TOP-AC-4530N」徹底レビュー
販売されているケージを調査しまくった結果、トップクリエイトさんが販売するアクリルケージ「TOP-AC-4530N」に出会いました。
「TOP-AC-4530N」のメリット:使いやすさ・デザイン・価格
カナヘビ飼育にちょうど良いサイズ
爬虫類用のアクリルケージとしてもっともメジャーな商品は、レオパ飼育に用いられることが多いレプタイルボックスでしょう。私も活用しています。
夜行性のレオパと違い、昼行性のカナヘビを飼育する上で必要になってくるのは、ケージ上部へのライト設置です。
レプタイルボックスの仕様上、ライト設置のために上部のフタを開けっ放しにせざるを得ないうえ、高さが15cmしかありません。カナヘビのジャンプ力を踏まえると、飼育ケージに採用しづらいのが実態です。
レプタイルボックスよりワンサイズ上(幅45cm×高さ30cmほど)のアクリルケージは少なく、ウサギやモモンガ用に設計されたものが主流で、金額的にも手を出しづらい価格になってしまうのです。
「TOP-AC-4530N」のサイズは、 幅45cm×奥行30cm×高さ30cmと、カナヘビ飼育にピッタリのサイズです。このサイズは唯一無二で、カナヘビ飼育のためのアクリルケージといっても過言ではありません。
ガラスケージと比較し、圧倒的な軽さ
アクリルケージの最大の特徴である軽さ、「TOP-AC-4530N」の重量は2.25kgでした。小学校低学年のこどもは大変かもしれませんが、女性でも取り扱いやすい軽さです。
腰痛でお悩みの方は、メンテナンスの度に怯える必要はもうありませんよ!
観音開きのためメンテナンスがしやすい
レプタイルボックスをはじめ、多くのアクリルケージは上部しか開けることができない仕様です。
「TOP-AC-4530N」は正面が観音開きできる仕様になっています。日々のエサやり・水替えがしやすく、上からの飼い主の手にカナヘビが怯えることもなくなるでしょう。さらに、磁石によるロックなので、片手で簡単に開封できるのも便利ですね。
「TOP-AC-4530N」のデメリット:注意点・欠点
「TOP-AC-4530N」を実際に使ってみて、デメリットに感じることはなかったんですか?
正直、商品が届くまでは少し不安な点がありました。
でも、商品が届いてから「失敗」と感じたことは全くなかったです。
レビューの少なさやネガティブなレビューが不安
ネットで買い物をすることが主流となった昨今、特に気になるのは「購入者レビュー」です。「TOP-AC-4530N」の購入者レビューをみると、そもそもレビューの数が少なかったり、ネガティブなレビューが投稿されていたりします。
レビュー状況をみて、正直私も、購入するかどうかかなり迷いました。しかし、勇気を出して購入して本当に良かったと思っています。
発注から出荷までの時間がかかる?
勇気を出してポチろうと思った時、次に引っ掛かった不安は発送までの期間です。
「通常、4~5週間以内に発送します」との表記に、「えっ!?」っと思ってしまいました。
しかし、トップクリエイトさんのアカウントレビューを見ると「予定よりも早い発送で助かった」といったコメントが多く、思い切って注文しました。結果はレビュー通り(レビュー以上)、めちゃくちゃ早い発送でした。
10月13日に注文し、10月14日には無事届きましたよ。
トップクリエイトさん、迅速なご対応、ありがとうございます!!
大手メーカーと違い、小数で運営している会社のようですので、繁忙期などは対応が遅れる可能性があります。ご注意くださいね。
力が強い、水張りが必要な生体にはオススメできない
正面の観音開き部分は、マグネットで閉じる仕様になっています。マグネットによるロックは強力ですが、力の強い生体だと脱走の恐れがあります。
また、カエルや亀、イモリといった、水張りが必要な生体の飼育にもオススメできません。
カナヘビを飼育する上では心配する必要はなさそうです。
少数企業のため、在庫切れが不安
トップクリエイトさん独自ブランドの商品ですので、人気が出て品薄になる可能性があります。この記事をみて気になったら、すぐに購入しないと、次購入できるタイミングが遅れてしまう可能性があります。
カスタマイズ例:ポスターを貼って魅力的なレイアウトに
全面アクリル製のため、ライトのコード類がレイアウトの邪魔をしていました。後ろにポスターを貼ることで、一気にレイアウトが映えましたね。
必要なアクセサリ:ハープネット、ライト、暖突の設置方法
「TOP-AC-4530N」には、アクリル製ケージ上部にスライド式の上蓋が付いてきます。しかし、バスキングライトとUVライトを取り付ける都合上、私は上蓋を外して飼育しています。
蓋をしないで、カナヘビが逃げ出さないんですか?
レイアウトの作り方によっては逃げてしまうことがあります。上部10cmくらいは余裕をもつようにしましょう。
寒くなってきたらケージ内の保温が必要になります。
私は、愛用している暖突Mサイズを、スドーのハープネットに載せています。クリップ型のライトでは、少し隙間ができてしまい脱走が気になるといった方もいますよね。
マイクロサン、マイクロUV LEDであれば、ハープネットに固定することで隙間をふさぐことができますよ。トップクリエイトさんでも、スドーのハープネット45cmがぴったりのサイズとオススメしています。上蓋が無くて脱走が気になったり、ケージ上部に取り付けるタイプの保温器具を使いたい方は、合わせて購入するとよいでしょう。
温度、湿度ともにBEST!カナヘビに最適な空間を再現することができました。
まとめ:カナヘビ飼育に最適なアクリルケージ「TOP-AC-4530N」の魅力
本記事のまとめです。
とメリットが盛沢山な商品です。カナヘビにも飼い主にもやさしい『理想のケージ』といっても過言ではありません。「TOP-AC-4530N」に出会えたことで、私の中でのカナヘビ飼育のスタメン飼育器具が確定しました。
- ケージ:軽い・観察しやすい・メンテナンスしやすいの3得ケージ「TOP-AC-4530N」
- ケージの上蓋:「TOP-AC-4530N」にピッタリな「スドーハープネット45」
- 紫外線ライト:コンパクトで十分なUV-B照射ができる「マイクロUV-LED」(詳細記事へ→)
- バスキングライト:コンパクトでカナヘビケージにピッタリ「マイクロサン」(詳細記事へ→)
- 床材:誤飲の少ないハスクチップ(詳細記事へ→)
トップクリエイトさんのアクリルケージ「TOP-AC-4530N」は、
- もう腰痛は怖くない!ガラスケージと比較し、圧倒的な軽さ
- 観音開きのため、日々のメンテナンスがしやすい
- アクリルケージの中で最もカナヘビを飼育しやすい
レビューの少なさが気になって購入できていなかった方は、「在庫切れ」にならないうちに、ポチってみてはいかがですか?
Twitterでの「TOP-AC-4530N」のレイアウト自慢をしあいましょう。
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コメント
コメント一覧 (2件)
いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。
今回この記事に書かれている通りのセット(トップクリエイトのアクリルケージ、スドーハープネット45、uvbLED、マイクロサン)を揃えました。
ひとつ困っていることが、この記事に書いてあったようなハープネットにライト類を直接取り付けることができるというとのろ。。どちらもネジがハープネットの網目に入らず困っています…。我が家ではヤモリとカナヘビ同居なのでヤモリが逃げてしまうので必ずハープネットは閉めておかなければなりません…。
何かアドバイスをいただけたら幸いです。
やもりんさん
コメントありがとうございます。
https://search-of-a-freedom-life.com/719#jump11
こちらの記事の写真にあるように、私はハープネットにネジを差し込み、取り付けることができました。
仕様が変わっているとは考えづらいのですが、
そういえば少し強めに押し込んで入れたかも、と思い出しました。