カナヘビに紫外線を浴びさせる必要はあるの?オススメの紫外線ライトを教えて!!
本記事では、こんな悩みを解決します。
- カナヘビに紫外線を浴びさせる必要があるとよく聞くけど、どうして?
- 紫外線ライトは高くので、できれば買いたくない!!たまに庭で日光浴させるだけで十分じゃないの?
- 爬虫類用のライトっていっぱい売っているけど、どれを買っていいかわからない
カナヘビを飼う上で、紫外線ライトは必要ですか?
紫外線ライトは必要、というより必須です!!
でも紫外線ライトって高いし、たまに庭で日光浴させた方がコスパが良いんじゃ・・・?
もちろん、自然な太陽光を浴びさせるのが一番です。
しかし、カナヘビを健康的に飼育するためには、非常に多くの紫外線を必要とします。
飼育下において庭で日光浴させ続けることはハードルが高いため、紫外線ライトの活用が必須となります。
紫外線ライトは種類が多く、どの紫外線ライトを選択したらよいか、よくわかりませんよね?
そこで、本記事では、カナヘビ飼育においての紫外線ライトの必要性と、私がオススメする紫外線ライト「マイクロUV LED」について解説します。
本記事を最後まで読めば、カナヘビの健康になぜ紫外線ライトが必要か、これまでなかった新しいLED紫外線ライト『マイクロUV LED』がコスパ最強の理由がわかります。
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう。
爬虫類における紫外線の重要性
昼間に活動する爬虫類は、太陽光に含まれる紫外線 (UV)を浴びることで新陳代謝がおこり、健康を維持しています。
具体的には、紫外線を浴びることで下記のような効果があります。
- 食欲増進
- 脱皮の促進
- 骨格や甲羅・歯の形成
- 生殖機能の刺激
紫外線は3種類 爬虫類飼育において特に注目したいのはUVB
日常会話の中では、一言に「紫外線」と表現されることが多いですが、紫外線が大きく3種類に分けられます。
紫外線の種類 | 波長 | 特徴、生体に与える効果 |
---|---|---|
UV-A | 200〜280nm | 食欲の増進、脱皮の促進 |
UV-B | 280〜315nm | ビタミンD3の生成、カルシウムの吸収促進 |
UV-C | 200〜280nm | オゾン層で吸収され地表には届かない、強い殺菌性子 |
※UV-Cについては、地表に届かない紫外線のため気にする必要はありません。
爬虫類飼育において特に注目したいのはUVB です。
爬虫類は、UVBを浴びることで、対内でビタミンD3を合成します。
ビタミンD3が、接種したカルシウムの吸収を促進し、骨や甲羅の重大な疾患・異常(クル病など)の予防につながるのです。
昼行性爬虫類であるカナヘビの健康を守るため、紫外線の照射は飼育者の義務ともいえます。
頻度は毎日・浴びさせる時間は5~10時間を目安
紫外線の重要性は理解できました。ところで、カナヘビにはどのくらいの頻度や時間、紫外線を浴びる必要があるんですか?
いい質問だね!
それでは説明していきましょう。
頻度は、原則毎日。紫外線を浴びさせる時間は5~10時間を目安に、日陰も作ってあげてください。
カナヘビは、日光浴が大好きな生き物です。
日光浴を通じてUVB紫外線を浴び、成長や病気予防にビタミンB3を体内で生成しています。
野生のカナヘビは、日が出ている時間のほとんどを日向で過ごしています。
天候にもよりますが、1日5~10時間紫外線を浴びていることになりますよね。
飼育下でも、同等の時間だけ紫外線を浴びさせた方が良いでしょう。
ただし、カナヘビが「もう紫外線はいらない」と思ったときに避難できるように、日陰ができる様、飼育レイアウトを工夫してくださいね。
紫外線を浴びさせる方法
カナヘビ飼育において、紫外線を照射させる方法は大きく3種類あります。
1つずつ、解説していきましょう。
庭での日光浴
1つ目は、庭やベランダに水槽や飼育ケースを移動させる方法です。
私も、カナヘビを飼い始めたばかりのころは、この方法を採用していました!
紫外線ライトも購入しなくてよいし、飼育にかかる費用が割安で済むんですよね!
しかし、今では、庭での日光浴で紫外線を浴びさせることはオススメしていません。
飼育ケースの移動が面倒
カナヘビは昼行性の爬虫類のため、健康維持のために相当の紫外線を必要とします。
原則、晴れている日は毎日、飼育ケースを庭へ運ぶ必要があると考えてください。
プラケースなどを利用している場合はともかく、活動量の多いカナヘビを飼育するためのケースは、60cm以上の水槽を使用するケースが多いです。
水槽に適度な床材を敷き詰めると相当の重さになりますし、とにかく面倒です。
ガラスケースだととくに重く、ギックリ腰が怖い・・・
熱射病で死なせてしまう可能性がある
春や秋はまだよいのですが、通気性の悪い飼育ケースで夏場に庭で日光浴させることは、締め切った車にこどもを閉じ込めるのと同じです。
1時間もたたず、熱射病でカナヘビは死んでしまいます。
ケースの上部を空けていたり、通気性の良い飼育ケースを採用している場合はまだ良いのですが、脱走や猫やカラスといった天敵に襲られるリスクもあります。
さらに、天候の急激な変化にも対応できるよう、飼育者が1日中家にいれる環境が必要となります。
窓越しの日光浴
庭での日光浴は、リスクが多いことがわかりましたね。続いての選択肢「窓越しでの日光浴」について説明していきましょう。
日当たりの良い家であれば、窓際に飼育ケースを置くことで日光浴ができるのでは?
確かに!!窓際での日光浴であれば、熱射病や天敵に襲われるリスクはないね!
しかし、窓越しの日光浴もオススメできません。
なぜかというと、UV-B紫外線は窓ガラスを通過できず、UV-B紫外線の90%以上は、窓ガラスにより遮断されてしまうからです。
窓越しの日光浴は、体を温めるという意味では多少の効果があります。
しかし、UV-B紫外線を浴びるという意味では効果がないのです。
紫外線ライトを利用する
庭での日光浴、窓越しでの日光浴が難しいとなると、カナヘビに十分な紫外線を浴びさせるには、紫外線ライトの利用一択となります。
紫外線ライトっていっぱいあって、どれを利用したらよいかわからないんですよ・・・・。
そうなんです!!爬虫類用のライトっていっぱいあり、初めてライトを飼う人にとっては難しすぎるんです!!
そこで、私がオススメする紫外線ライト「マイクロUV LED」を紹介していきましょう。
オススメの紫外線ライト「マイクロ UV LED」をレビュー
紫外線ライトは、
- 大型の電球タイプ
- スパイラルタイプ
- 蛍光灯タイプ
などがあります。2020年にはじめてLEDで紫外線がでるタイプの紫外線ライト「マイクロ UV LED」が発売されました。
手のひらサイズで、他のメーカーとの紫外線ライトと比べると、非常にコンパクトなのが特徴です。
コンパクトレイアウトの邪魔もせず、カナヘビが必要とするUV-B紫外線の照射量は多く、従来型のライトよりも長持ちしコスパが良いなど、画期的な商品になっています。
マイクロUV LEDのメリットについて、具体的に説明していきましょう。
マイクロ UV LEDのメリット
私がマイクロ UV LEDをオススメするポイントは4つあります。
1つずつ解説していきますね。
オススメポイント① 他の紫外線ライトと遜色のない性能
ライトがコンパクトだと、十分な紫外線が照射されないのでは?
紫外線ライト利用の目的は、カナヘビへの十分なUV-B照射です。
紫外線ライトによっては、十分な紫外線量が照射されていないものもあります。
そのため、ライト本体の性能はしっかり把握しておかなければなりませんよね。
紫外線量は目に見えないため、専用の器具を使用して計測する必要があります。
私はあいにく紫外線チェッカーを保持していないので、ネットで紫外線量を探ってみたところ・・・
ありました!!
太陽光の紫外線量基準値
- 初夏の快晴日のUV-B値:200
- 雲交じりの普通の晴れの日のUV-B値:100
- 冬の曇りの日のUV-B値:10
マイクロUV LEDの紫外線照射量
- マイクロ UV LED 照射距離10cmのUV-B値:250
- マイクロ UV LED 照射距離15cmのUV-B値:130
安心してください!マイクロUV LED は、しっかりUV-B出ていますよ!
基準値と比較してみると、マイクロ UV LEDは十分なUV-Bを照射できていることがわかります。
大型の電球タイプと比べると威力は劣るため、生体と距離をはなし過ぎてしまうと紫外線量は低いですが、他のスパイラルタイプ、蛍光灯タイプと比較すると遜色のない性能です。
オススメポイント② 取り付けに汎用性がある
ライトの取り付け方が難しかったらイヤだな・・・
大丈夫です!誰でも簡単に取り付けられますよ
マイクロUV LEDの取り付けは、非常に汎用的です。
- クリップタイプ
- 付属のパーツに付け替えることにより水槽蓋につける
ライト本体も照射角度を自由に変えられ、飼育環境に合わせた活用が可能です。
我が家では、クリップタイプで利用しています。
オススメポイント③ 長寿命・省エネによる高コストパフォーマンス
紫外線ライトって、よく寿命があるって聞くけど・・・
様々な種類の紫外線ライトが販売されていますが、いずれの商品にも寿命があります。
一定の使用時間を境に、UVの照射が弱くなってしまうわけですね。
ちなみに、マイクロ UV LEDの場合、寿命は5000~7000時間、1日8時間照射し続け、2年以上利用できます。
※他の紫外線ライトは、1日8時間の利用を続けて、1年程度寿命の商品が多い
要は、一般的な紫外線ライトの約2倍、寿命が長いということです!
さらにマイクロ UV LEDは、省エネです。なんと、定格消費電力は「3W」です。
他の紫外線ライトは20~30W程度ですので、かかる電気代はなんと1/8です。年間の電気代は300円以下に抑えられます。
カナヘビの寿命は5~10年と言われています。飼育にかかる道具のコストも、長期的に意識したほうが良いですよね?
長い目線で見ても、圧倒的なコスパですね!!
オススメポイント④ 熱くなりすぎないため生体やこどもの火傷の心配がない
紫外線ライトによっては、照射しつづけることでかなり発熱する商品があります。
発熱したライトに生体が誤って触れてしまい、火傷をする恐れがありましたが、その点も安心!!
わが家では、こどもたちが飼育ケースに手を入れることもしばしばあるため、ダブルで安心!!
ただし、本商品がまったく発熱しないわけではありません。多少の発熱はしますのでご注意ください。
筆者も愛用!
マイクロ UV LED のデメリット
ちょっとまってください!マイクロUV LEDのデメリットはないんですか?
デメリットをあげるのも困るくらい良い商品ですが、
あえてあげるとすると「初期コストが高い」という点です。
初期コストが高い
マイクロ UV LEDのデメリットは、類似の商品と比較し初期コストが高い(と思ってしまう)点です。
たとえば、Amazonで「紫外線ライト 爬虫類」と検索すると、類似の形の商品が、ソケット+ライトを兼ねた商品が2000円~3000円台で出てきます。
一方、マイクロ UV LEDは7000円以上します。
単純に比較してしまうと、安い商品に気持ちがいってしまう気持ちはよくわかります。
実は、カナヘビを飼育し始めたばかりのころの私もそうでした・・・。安さに惹かれ、2500円くらいの商品をポチっと!!
後日、私が購入した紫外線ライトと同じもののUV-B量を計測するYOUTUBEを見て唖然・・・。
なんと、照射距離10cmを超えると、ほとんどUV-Bの値が計測できないという結果でした。
紫外線ライトの目的は、 カナヘビにUV-Bを照射しビタミンD3を体内で合成させることにより、カルシウムの吸収を促進でしたね。それが、類似の安価な商品ではできない可能性があるということ。
即日、代わりの紫外線ライトをと必死で情報収集して出会ったのがマイクロUV LEDだったのです。
初期の価格だけに意識せず、
性能・価格(初期・長期)・使いやすさのバランスが大切ということですね。
カナヘビ飼育にオススメできる紫外線ライトの比較表
ここまでで、マイクロ UV LED の特長やメリット・デメリットを紹介しました。
「類似商品との比較もみてみたい」という読者様に向けて、他メーカー/ブランドから販売されている商品との比較表を作成してみました。
比較の観点は、商品の性能、サイズ、コストとなります。
- 紫外線量:カナヘビに必要な紫外線が十分に照射されるか
- 初期費用:商品単体の購入にかかる費用
- 年間費用:商品単体にかかる費用+電気代(一日10時間利用を想定)+商品の交換にかかる費用の合計
紫外線ライト | マイクロ UV LED | レプタイルUVB 150 | REPTI ZOO 紫外線ライトUVB 5.0 |
メーカー/ブランド | ゼンスイ | ジェックス | REPTI ZOO |
紫外線量 (20cmからの照射) | 74.2 μw/cm2 | 45μw/cm2 | 33μw/cm2 |
初期費用 ※2022年1月 Amazon参照 ※ソケット代は除く | 5,140円 | 1,791円 | 2,160円 |
サイズ | 4.9×4.9×6cm | 4.5×4.5×12cm | 6.0×6.0×14cm |
寿命 | 5,000~7,000時間 | 4,000時間 | 3,000時間 |
消費電力 | 3W | 26W | 26W |
電気代(月額) ※1日10時間の目安 | 25円 | 210円 | 210円 |
年間費用 (初期費用+ 買替費用+ 電気代) | 5,440円 ※商品代:5,140円 ※商品交換代:0円 ※電気代:300円 | 4,311円 ※商品代:1,791円 ※商品交換代:0円 ※電気代: 2,520円 | 6,840円 ※商品代:2,160円 ※商品交換代:2,160円 ※電気代: 2,520円 |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
紫外線ライトとバスキングライトは別物!
最後に注意です。紫外線ライトとバスキングライトは別物と考えてください。
バスキングライトの中には、紫外線の照射も兼ねていると紹介されている商品もあります。
しかし、照射される紫外線(UV-B)量はごくわずかなものがほとんどです。
昼行性爬虫類のカナヘビは、かなりの量の紫外線を浴びさせないとクル病になってしまいますので、十分な紫外線(UV-B) 照射量のある紫外線ライトを選んでください。
ライト設置時の飼育レイアウト注意点
はじめて紫外線ライトを設置しようと思っている方に向けて、レイアウトの注意点をまとめておきますね。
ライト設置時のレイアウト注意点
- カナヘビがライトに飛び移れないように距離を保つ
-
カナヘビがライトに飛び移れないよう、距離を保って設置しましょう。
いくら発熱が少ないライトだからといっても、カナヘビがライトをつたって脱走する危険性があります。
- カナヘビにとって適量の紫外線が浴びれるように、障害物を設置
-
かなり深さのあるケージで飼育している場合、天井部にライトを設置してしまうと、ケージの底にいるカナヘビまで十分な紫外線が照射されない可能性があります。
カナヘビが自由に最適な紫外線を浴びられるよう、障害物を設置してあげてください。
- 紫外線を浴びたくない時のために、日陰をつくる
-
いくら日光浴が大好きなカナヘビでも、紫外線を浴びたくないときもあるでしょう。
日陰のスペースもできるようにして、紫外線照射の勾配をつけてあげましょう。
我が家では障害物に観葉植物を置いています。徐々に成長する観葉植物によりライトの距離が縮まってしまい、アオカナちゃんが脱走しました・・・。
その節はご迷惑をおかけしました・・・。みんなも気をつけてくださいね!!
まとめ カナヘビ向けの紫外線照射はマイクロ UV LEDがオススメ
本記事のまとめです。
- カナヘビ飼育には、紫外線を浴びさせることは必須
- カナヘビの終生飼育(食欲促進・脱皮不全防止・クル病予防)には、紫外線を十分に照射させる必要がある
- 紫外線を浴びさせる方法は様々あるが、紫外線ライトがオススメ
- 紫外線の照射には太陽光がBESTだが、熱射病などのリスクから飼育下では紫外線ライトによる照射が現実的
- カナヘビ飼育に最適な紫外線(UV-B)ライトにはマイクロUV LED 一択!
- ・様々な商品があるなか、マイクロ UV LEDは、LEDライトにもかかわらず、他の紫外線ライトと比較しても遜色のないUV-B照射量で、寿命も長く(他商品の2~3倍)省エネ(3W:1年間の電気代目安は300円程度)
・デメリットは、類似の紫外線ライトと比較すると高価ということ。ただし、類似商品のUV-B照射量は入念に確認。”安かろう悪かろう”の買い物には注意
カナヘビは7~8年生きると言われています。カナヘビの終生飼育には、質の良い紫外線ライトを選択が必要不可欠です。
私は、2年間マイクロ UV LEDを愛用していますが、我が家のカナヘビは一度もクル病を患ったことはありません!
マイクロUV LEDを利用して、1日でもながく健やかなカナヘビとのペットライフをおくりませんか?
筆者も愛用!!
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参考文献および参考著書
- 環境省『紫外線環境保健マニュアル2008』https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/01.pdf
- 北島動物病院『爬虫類と紫外線』http://kitajima-ah.jp/?tid=100046
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