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カナヘビの卵が孵化にかかる期間は30~40日程!管理温度により期間が変化

カナヘビの卵が孵化にかかる期間って、管理する温度により変化するって聞いたけど、本当?

カナパパ
カナパパ

本記事では、このような疑問にお答えします。

カナヘビが産卵し、30日が経過。

今か今かと孵化を待ち望んでいる方もおおいのではないでしょうか?

アオカナちゃん
アオカナちゃん

カナヘビの卵って、どのくらいで孵化するの?

インターネット上で孵化までにかかる期間を調べていると、

下記のような情報を見かけたことがありませんか?

カナヘビの卵が孵化までにかかる期間
  • カナヘビの卵の孵化にかかる期間は、30~40日
  • 孵化までの期間は、管理する温度により変化する
アオカナちゃん
アオカナちゃん

卵を管理する温度によって、本当に孵化にかかる期間が変わるの?

私も半信半疑だったので、実際に検証してみました。

結論、カナヘビの卵は高温(30℃前後)で管理したほうが早く孵化(30日前後)しました。一方、低温管理(20℃前後)では、40日を超えるケースがありました。

本記事では、私が検証した結果を詳細にお伝えします。

本記事を最後まで読めば、あなたが管理しているカナヘビの卵について、孵化の時期感が分かりますよ。

カナパパってこんな人

それでは、本題に入っていきましょう。

目次

検証した卵の管理方法

我が家のメスカナヘビ2匹が産卵した、計6クラッチ23個の卵(2021年8月2日時点)をもとに検証しました。

これらの卵は、温度以外はほぼすべて同じ管理方法で管理しています。つまり、温度により孵化の期間が異なるかが正確に検証できる環境というわけです。

(参考)クラッチとは?

連続産卵した個数または日数をクラッチと呼びます。クラッチの繰り返しを産卵周期といいます。

カナヘビのメスは、オスカナヘビの精子を体内で保存することができます。

そのため、1回の交尾で有精卵を複数回、産卵することができるのです。

交尾するカナヘビたち

1クラッチで産卵する卵の個数は、2個~5個程度が一般的です。(個体や飼育環境にもよる)

卵の管理環境

新しい卵の管理方法
新しい卵の管理方法
  • 水苔を適度に湿らせた状態で卵が反転しないように小分けにしています。
  • 空調がない部屋で管理しましたので、温度は6月に孵化した卵は22-25℃7月に孵化した卵は26℃-31℃程度です。(日により若干の温度変化はあります)

産卵した個体の飼育環境

産卵した個体の特徴

生後1年半のメスA

2020年6月に、野生下で捕獲した個体となります。

年齢は不明ですが、捕獲したタイミングですでに成熟していました。

一旦、生後1年半以上と仮定しておきましょう。

生後1年のメスB

2020年8月に、同じく野生下で捕獲した個体です。

メスAと異なり、捕獲した時にはまだ幼体(おそらく孵化から1週間以内)でした。

生後約1年です。

与えているエサは人工飼料

わが家では人工飼料を中心に与えています。

メインで与えているものは「レオパブレンドフード」。我が家の大人カナヘビたちは、レオパブレンドフードを持ったピンセットに食いついてきます!


人工飼料にもカルシウムは配合されていますが、産卵を行うメスカナヘビは多くのカルシウムが必要なため、カルシウムパウダーを溶いた水で人工飼料をふやかして与えています。

紫外線の放射方法は紫外線ライト

紫外線ライトを浴びるカナヘビさん

メスカナヘビが、体内で卵をつくるためには、たくさんのカルシウムが必要です。

しかし、カルシウムを多く含むエサを与えればよいわけではありません。

カルシウムの吸収率を上げるために、カナヘビに紫外線を浴びる必要があるのです。

具体的には、紫外線を浴びることで、カナヘビは体内でビタミンD3を合成することができます。

このビタミンD3が、カルシウムの吸収をサポートするのです。

飼育下で十分な紫外線を浴びさせることは難しいため、

健康な卵の産卵には、紫外線ライトは必須となります。
※産卵だけでなく、カナヘビの飼育には必須のアイテムとなります。

孵化期間の検証結果

メスA(生後1.5年以上)が産卵した卵

  産卵日 産卵数 孵化日 孵化数 管理温度 孵化期間
カナヘビA 5月23日 3個 7月3日 2個 24℃ 41日
6月6日 4個 7月11日  3個 26℃ 35日
6月13日 4個 7月18日 3個 27℃ 35日
6月27日 4個 7月27日 3個 31℃ 30日
7月22日 3個 8月25日~27日 3個 26℃ 34日~36日
8月20日 3個 9月26日~10月1日 3個 24℃ 36日~40日

24℃で管理していた1クラッチ目の卵は、孵化まで1番遅く、41日かかりました。

一方、温度を31℃で管理した卵は、なんと30日で孵化し、非常に驚きました!!

また、同じクラッチで産卵された卵でも、最大5日間、孵化までにズレが生じたことも新たな発見です。

産卵後30日で孵化したベビーたち
産卵後30日で孵化したベビーたち

メスB(生後1年)が産卵した卵

  産卵日 産卵数 孵化日 孵化数 管理温度 孵化期間
カナヘビB 6月27日 4個 28℃
7月22日 5個 26℃

全ての卵が1週間以降から成長することなく、途中でしぼみ変色しカビが生えてしまいました。

孵化しなかった卵の特徴

孵化したクラッチの卵の中でも、全て孵化したわけではありません。

1/3程度の卵は、以下のような状態で孵化には至りませんでした。

孵化しなかった卵の特徴
  • 順調に成長するも、孵化直前で急激にしぼみ孵化しなかった卵(卵の殻を破れずに力尽きてしまったと推察)
  • 産卵後、ほとんど成長せずしぼんでしまった卵
  • 生まれた瞬間から奇形な卵

また、メスB(生後1年程)が産卵した卵は、奇形の卵(殻が黄色く、正常に形成されなかった?)がほとんどでした。

画像左の卵2個は、空も黄色く米粒?のような細長い形・・・想像通り、成長せず・・・。

カナヘビは生後10か月ほどで産卵できるようになると言われていますが、1年ほどでは正常な卵を生みづらいことも確認できました。

まとめ

今回の検証の傾向をまとめます。

本記事のまとめ
  • カナヘビの卵は、温度によって孵化するまでの期間が大きく変わることは事実である(30日~41日までの変化を確認)
  • 同じクラッチで生まれた卵の中でも、孵化する卵としない卵が混ざっている。1つの卵が孵化できなくても、根気よく飼育していただきたい
  • 同じクラッチで産卵された卵も、孵化までに最大5日間程ズレが生じることがある
  • 未成熟な個体は、無精卵や奇形な卵を生みやすい

カナヘビの卵は管理する温度が高いほど早く孵化することが、実体験で検証できました。

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カナヘビの産卵・孵化に関する記事を複数書いています。

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