レオパブレンドフードとレオパドライ、カナヘビはどっちのエサが好きなの?
本記事では、こんな疑問にお答えします。
- レオパブレンドフードとレオパドライ、よく見る人工エサだけどどう違うの?
- カナヘビの食いつきの良い人工エサはどっち?
結局、どちらのエサがカナヘビにオススメなの?
結論から、両方ともオススメできる優秀な人工エサです。しかし、カナヘビちゃんの個体差や、これまでの飼育環境、日頃与えているエサによっては、どちらとも食べる、どちらとも食べない可能性、個体によってこちらしか食べないなど、かなり差が出ます。
価格は安く調達しやすいため、両方のエサを購入した上で、飼っているカナヘビちゃんの好みを探ってみることをオススメします。
我が家のカナヘビの好みや給餌のしやすさから、私はレオパブレンドをやや推しますが。
これだけでは非常につまらない記事になってしまいますね・・・。ここで終わらないのがカナパパブログです!!
本記事では、レオパブレンドフードとレオパドライ、爬虫類のための人工エサの王道2種を、カナヘビ視点で徹底比較した結果を紹介します。
本記事を最後まで読めば、レオパブレンドフードとレオパドライをカナヘビに食べ比べさせたくなることでしょう。
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう!
レオパブレンドフードの特徴
レオパブレンドフードは、ジェックス社が製造・販売している、レオパードゲッコー向けに開発されたペレットタイプの人工飼料です。
昆虫原料47%、主原料にはアメリカミズアブの幼虫が使用されています。
消化吸収もよく、レオパブレンドフードのみで健康に大きく育つことが獣医師により推奨されている、頼もしい製品です。
レオパドライの特徴
続いて、レオパドライをみてきましょう。
レオパドライは、キョーリン社が製造・販売している、レオパードゲッコー向けの人工飼料です。
昆虫原料は35%、主原料にはミルワームが使用されています。
レオパドライには、キョーリン社独自の機能性善玉菌“ひかり菌”が配合されています。
”ひかり菌”は、爬虫類の腸内に届き、腸内環境を保つことで排泄物のニオイが抑える効果があります。
糞尿の臭いが気になる場合には与えてみましょう。
レオパブレンドフードとレオパドライを徹底比較
爬虫類向けの人工エサの王道、レオパブレンドフードとレオパドライを徹底比較していきましょう。
比較の観点は、下記4つです。
- 嗜好性:食いつきの良さ
- 栄養面:タンパク質・カルシウムの含有量
- 給餌のしやすさ:崩れやすさ・賞味期限
- 調達のしやすさ:費用・店舗での品揃え
嗜好性:食いつきの良さ
エサを比較するうえで、もっとも重要といっていい要素、それは”嗜好性”でしょう。
いくら栄養バランスの取れたエサでも、カナヘビが食べてくれないと始まりませんからね。
レオパブレンドフードの嗜好性
我が家のカナヘビたちは、レオパブレンドフードが大好きです。
昆虫原料が多く、カナヘビたちの食欲をそそるのでしょうかね?
我が家のカナヘビは、アメリカミズアブの幼虫をそのまま乾燥させたバグプレミアムへの食いつきも非常に良いです。
レオパブレンドフードの原料も同じアメリカミズアブ幼虫がメインなので、好みの差が出たのかもしれません。
レオパドライの嗜好性
レオパドライは、食べること食べない子がまちまちです。
レオパブレンドフードと比べると匂いも弱く、エサとしての嗜好性が少し低い印象です。
レオパブレンドフードがやや優勢
栄養面:タンパク質・カルシウムの含有量
爬虫類に必要な栄養素として特に注目したいものは、カルシウム・ビタミンD3と、リンの過剰摂取です。
爬虫類の骨や歯・甲羅・卵の形成には、多くのカルシウムが必要となります。
また、カルシウムの吸収には、ビタミンD3の摂取と、カルシウムとリンの含有比率を意識しなければなりません。
栄養素で注目したいポイント
- ビタミンD3
- おもに紫外線(UV-B)を浴びることで体内に生成され、接種したカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
- カルシウムとリンの含有比率
- いくらカルシウムを多く摂取し紫外線を浴びても、リンの過剰摂取によりカルシウムの吸収効率を著しく下げてしまいます。爬虫類の場合は、カルシウムとリンの摂取比率は、1:1~2:1(種類により大きく異なる)が良いとされています。
レオパブレンドフードの栄養素
レオパブレンドフードの原料となっているアメリカミズアブの幼虫は、カルシウムを多く含んでいます。
リンとの含有比率は5:2(参考値)ですので、栄養バランスの取れた原料といえるでしょう。
レオパブレンドフードの原材料
アメリカミズアブ幼虫、小麦、魚類タンパク加水分解物、ポテト、サーモンオイル、第二リン酸カルシウム、乾燥昆布、乾燥酵母、レシチン、Lリジン、塩化コリン、Lメチオニン、硫酸鉄、タウリン、ナイアシン、L‐アルスコルビン酸-2-リン酸エステルカルシウム、酸化亜鉛、酸化マンガン、Dパントテン酸カルシウム、ベータカロチン、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、チアミン硝酸塩、葉酸、ヨウ素酸カルシウム、他
ジェックス社サイトおよび商品パッケージより引用
レオパドライの栄養素
レオパドライは、ミルワームを主原料としている点が気になります。
ミルワームは、リンが非常に多く含まれるており、カルシウム:リンの栄養構成比が1:15(参考値)程度ですが、原材料を見る限り、カルシウム(Ca)は補われているようです。
レオパドライの原材料
ミルワームミール、大豆ミール、でんぷん類、ビール酵母、小麦粉、シルクワームミール、海藻粉末、生菌剤、ビタミン類(塩化コリン、E、C、B5、B2、A、B1、B6、B3、葉酸、D3、ビオチン)、ミネラル類(Ca、Fe、Mg、Zn、Mn、Cu、I)
キョーリン 社サイトおよび商品パッケージより引用
レオパブレンドフードとレオパドライの栄養素
商品名 | レオパブレンドフード | レオパドライ |
蛋白質 | 35%以上 | 33%以上 |
脂質 | 10%以上 | 6.0%以上 |
粗繊維 | 5%以下 | 10%以下 |
水分 | 6.5%以下 | 10%以下 |
灰分 | 10%以下 | 11%以下 |
リン | – | 0.3%以上 |
カルシウム | 1.3%以下 | – |
本来であれば、カルシウムとリンの含有比率を計りたいところです。
残念ながらレオパブレンドフードには「リン」の含有量が、レオパドライにはカルシウムの含有量が記載されていません。
肝心なポイントなのに・・・
私は、クル病が心配なので、人工エサにも定期的にカルシウムパウダーを添加して与えています。
カルシウム:リンの含有比率が判断できず
給餌のしやすさ:崩れやすさ・賞味期限
続いて、カナヘビへの給餌のしやすさや、保存方法を比較していきましょう。
いずれもドライペレットタイプのエサとなっており、水またはお湯でふやかした上で、カナヘビが食べやすい大きさに崩し、ピンセットまたは置きエサで与えます、ジップロック式になっているため、開封後も長期保存することができます。直射日光が当たらない、冷暗所で保管しましょう。
どちらも給餌・保管がしやすく、生き餌の管理から解放されたい飼育者には非常にオススメです。
レオパブレンドフードとレオパドライ 給餌のしやすさ比較
商品名 | レオパブレンドフード | レオパドライ |
開封形式 | ジップロック | ジップロック |
保存期間・方法 | 開封後も長期保存が可能 ※冷暗所にて保存を推奨 | 開封後も長期保存が可能 ※冷暗所にて保存を推奨 |
ふやかす時間 | 3分ぬるま湯に浸し簡単に給餌 ※水の両や温度により変動 | 3~5分間を目安に吸水 ※水の両や温度により変動 |
崩れやすさ | カナヘビには崩して給餌するため 崩れても問題ない | カナヘビには崩して給餌するため 崩れても問題ない |
レオパブレンドフード、レオパドライ共に給餌しやすく、甲乙つけがたい
調達のしやすさ:費用・店舗での品揃え
最後に、調達のしやすさを比較します。
レオパブレンドフード、レオパドライともに、取り扱っている店舗は非常に多く、Amazonや楽天でも購入することができます。価格も安く、600~700円程です。
初めて人工エサを試したい方でも、手を出しやすい商品です!
レオパブレンドフードとレオパドライ 調達のしやすさ比較
商品名 | レオパブレンドフード | レオパドライ |
取り扱い店舗 | 非常に多い Webでも注文可能 | 非常に多い Webでも注文可能 |
価格 | 670円 ※Amazon参照 | 700円 ※Amazon参照 |
両エサともに手に入りやすくリーズナブル!
まとめ レオパブレンドフードとレオパドライともに優れた人工餌
本記事のまとめです。
- 嗜好性
- ・我が家のカナヘビはレオパブレンドフードが好き
・レオパドライは、食べること食べない子がまちまち。匂いが弱く、レオパブレンドフードと比べ嗜好性が低い印象 - 栄養面
- ・レオパブレンドフードの原料となっているアメリカミズアブの幼虫はカルシウムが多く栄養バランスの取れた原料
・レオパドライの主原料はミルワーム。懸念されるカルシウムは補われている - 給餌のしやすさ
- ・水またはお湯でふやかし、一口大に崩し、ピンセットまたは置きエサで給餌する
・ジップロック式になっており開封後も長期保存。直射日光が当たらない冷暗所で保管 - 調達のしやすさ
- ・圧倒的なコストパフォーマンス。両エサともに手に入りやすくリーズナブル!
レオパブレンドフード、レオパドライともに、カナヘビも大好きなエサです。値段も安く長期の保存がきくため、一家に1袋ずつストックしておいて損はありません!!
個体によって好みが異なるため、食べ比べをさせてカナヘビごとのエサの好みを把握しておきましょう。
レオパブレンドフードとレイパドライを食べ比べさせる
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