カナヘビの卵が孵化する予兆が知りたい!!
本記事では、このような疑問にお答えします。
カナヘビを飼育している方の中には、ベビーの孵化を目標としている方も多いのではないでしょうか?本ブログやtwitter経由で、よく下記のような問い合わせをいただきます。
- カナヘビの卵って、どのように成長していくの?
- カナヘビの卵が孵化する期間ってどのくらい?
- カナヘビの卵が孵化する前兆や、孵化直前の様子を知りたい
- ひび割れから孵化までの時間や様子を知りたい
ベビーの孵化が待ち遠しく、毎日、過剰なほど観察してしまう気持ち、すごくよくわかります!!
そこで、本記事では、孵化直前の卵の様子、孵化の瞬間を、実体験を踏まえて紹介します。
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう!
カナヘビの卵 孵化する育て方
カナヘビの卵は、どのように管理して育てれば孵化するの?鳥の卵のように、温める必要があるの?
といったような疑問はありませんか?結論、意識しすぎないことが大切です。
カナヘビの卵は、周囲の水分を吸って成長します。注意しなければいけないことは、”温度”と”湿度”です。
乾燥させすぎると卵がカラカラになって死んでしまうことを意識しすぎて高温・多湿にしすぎてしまうと、成長過程で卵にカビが生えてしまい、孵化しないことが多いです。
孵化しない卵の管理方法について、私の実体験を踏まえ別記事にまとめています。
→ 【有精卵でも孵化しない】カナヘビの卵が孵化しない5つの理由
カナヘビの卵 成長の過程
カナヘビの卵 成長過程
カナヘビの卵(有精卵)は、産卵~30日後までは、周囲の水分を吸うことで徐々に大きくなっていきます。30日を超えると、卵の大きさが変わることが無くなります。
カナヘビの卵 孵化直前の様子(孵化5日~前日)
孵化直前のカナヘビの卵は、下記のような変化があらわれます。
- 卵に茶黒い斑点ができる
- 胎動が弱まる
1つずつ、説明していきましょう。
卵に茶黒い斑点ができる
30日を経過してから、茶黒い斑点(?)ができました。表面に黒い斑点が出てきたら、孵化の予兆と捉えて問題ありません。ただし、卵によってはシミの大きさがものがあったり、薄いものがあったりとで、すべての卵に同様の変化が起きたわけではありません。
胎動が弱まる
産卵から15~20日経過した卵は、キャンドリングをすることで胎動(胎児が殻内で動くこと)を確認することができます。この胎動が、35日を経過したころからほとんどなくなります。胎児の体が成長することで、殻内で動くスペースがでなくなったことが理由と考えられます。
しかし、胎動がなくなったことを心配しすぎて、毎日、過剰なキャンドリングをしないように注意しましょう。
私も、初めて順調に成長した卵が急に胎動がなくなった時、毎日過剰にハンドリングをしてしまいました。幸い、赤ちゃんカナヘビは健康に生まれてきてくれましたが、ストレスにより胎児を弱らせてしまう原因になりかねません。
孵化直後は胎動が弱まるということを予め理解し、過度なキャンドリングはしないようにしましょう。キャンドリングの方法については、別記事にまとめてます。
→ 【カナヘビ卵鑑定】有精卵・無精卵の見分け方とキャンドリング方法
カナヘビ卵 孵化直前の予兆
産卵から35日~40日が経過し、カビたり萎んだりしていない場合、孵化する可能性は高いです。
孵化直前には、下記の順序で卵が変化していきます。
- 卵の表面に水滴が付く
- 卵にヒビ(亀裂)が入る
- ひびから胎児の鼻が出てくる
1つずつ、説明していきましょう。
卵の表面に水滴が付く
卵にひびが入る前に、卵の表面に水滴が付きます。この段階になったら、間もなくひびが割れると思ってもらってよいでしょう。
卵にヒビ(亀裂)が入る
ひびが入ると、卵の中の水分が少しづつ溢れ出てきます。水分は少しゼリー状になっています。
驚いたのは、ゼリー状の水分に血が少し交じっていた点です。写真の通り、まれに血交じりの水分が出てくる場合があります。焦る方も多いかもしれませんが、無事に孵化してきますので、過剰に卵に触れることが無いよう、ジッと見守りましょう!
ひびから胎児の鼻が出てくる
ひび割れから水分が抜け出ると、卵の大きさは元の半分くらいまで縮みます。その後、いよいよ胎児の鼻先が少し見えてきます。
ここからの過程は、個体差によりますが、数時間じっとしているケースが多いです。
カナヘビは、孵化の瞬間から肺呼吸となるため、体を慣らしているためと考えられます。
殻から顔を出し、いよいよ孵化
鼻先から、徐々に顔全体が見えてきてました。いよいよ、孵化します!!
ひび割れから孵化までにかかる時間
私の経験談を交えて解説します。
とある夏の朝、6時30分の時点で、卵にひびが入り縮み切った状態で発見。7時13分に孵化したため、およそ1時間程度で孵化しました。
別の卵を見てみると、朝6時51分にひび割れを確認。水分をこよりでふき取りながら、待つこと10時50分に孵化。約4時間もかかりました。
孵化当日に飼い主ができること
卵から必死に生まれてこようとするカナヘビベビーの鼻先を見て「なにか自分にできることはないか?」と考えてしまいますよね。
飼い主にできることは少ないですが、あえて挙げるとしたら下記の2つです。
- ひびから出た水分をふき取ってあげる
- むやみに触ったりしないでそっと待つ
1つずつ説明しますね。
ひびから出た水分をふき取ってあげる
カナヘビは、孵化の瞬間から肺呼吸に切り替わります。ひび周辺にゼリー状の水分が邪魔で呼吸ができず、窒息死してしまう可能性があります。
赤ちゃんにストレスを与えないように、ティッシュでこよりを作り、そっと水分をふき取ってあげましょう。
むやみに触ったりしないでそっと待つ
卵が萎みきった後は、孵化までそっと見守りましょう。
触ったり転換させたるなどをすることが過剰なストレスにつながり、孵化失敗の原因となる可能性があります。
気になり触りたくなる気持ちは非常によくわかりますが、カナヘビの赤ちゃんは非常にか弱く、孵化できず衰弱死してしまう事案も多く聞きます。
孵化直後の赤ちゃんカナヘビの様子
体が湿っていて黒光りしている
生体のカナヘビは、体がウロコでおおわれていて、乾いているイメージがありますよね。反対に、孵化したばかりのカナヘビベビーは体が湿っています。
表現が難しいですが、「ドゥルドゥル」というイメージです。
ヨークサックが付いている
生まれた直後の赤ちゃんカナヘビは、ヨークサックと呼ばれるタマゴの中で栄養をとっていた袋を付けたままで生まれてくる子もいます。
うちの子たちは2匹ともヨークサックをつけて生まれてきましたが、孵化して1、2分で取れてしまいました。
動きは遅く弱弱しい
俊敏な動きを見せる大人カナヘビとは異なり、ゆったりといた動き、かつ弱弱しい足取りです。
まとめ
本記事のまとめです。カナヘビの孵化直前・孵化直後の様子を、実体験を踏まえて情報をまとめてみました。
- 産卵から孵化までにかかる期間は40日前後かかる
- 孵化数日前の予兆は、胎動が弱くなることと茶黒い斑点ができること
- 孵化直前の予兆は、卵の表面に水滴がつくこと
- ひびが割れたら孵化までもう少し。水分をやさしくふき取りながらそっと見守る
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孵化までもう少しですよ!
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