キャンドリングで有精卵だったのに、途中で萎んだりカビたりしてしまう・・・
本記事では、このような悩みを解決します。
- カナヘビが孵化して1週間、キャンドリングで有精卵であることを確認できたのに、途中でしぼんでしまう
- カナヘビの卵の孵化をさせる管理方法を知りたい
卵は産んでくれるのに、孵化まで至らず、萎んだりカビたりしてしまう経験はありませんか?
私も、カナヘビを飼いはじめたばかりのころは、卵を生んでくれるものの、凹み・変色・カビ生えなどにやられ、孵化した卵はゼロ・・・。という辛い時期がありました。
その後、たった2つ管理方法を変えただけで、カナヘビベビーが続々と孵化しました。どうやら、当時の卵の管理方法が悪く、孵化に至らなかったようです。
- 床材を水苔にした
- 過剰な温度・湿度管理をしなかった
たったこれだけです!!床材を赤玉土から水苔に変更し、過剰な温度・湿度管理をやめた瞬間、有精卵はみるみるうちに成長し、ひと夏で15匹のカナヘビベビーの産卵に成功しました。
本記事では、私の実体験を踏まえながら、カナヘビの卵が孵化しない理由、孵化させるための卵の管理方法を徹底解説します。
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう。
カナヘビの卵が孵化しない原因
カナヘビの卵が孵化しない理由は、大きく2つ要因があります。
- 無精卵として産卵された
- 有精卵だったものの、管理手法が悪かった
1つずつ説明していきますね!!
無精卵として産卵された
無精卵とは、産卵されたが受精していない、生きていない卵のことをいいます。爬虫類は、交尾をしていない状態でも卵を生む事が多いです。また、交尾をしていても、無精卵として産卵される卵があります。
有精卵と無精卵の見分け方については、別記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
→ 【カナヘビ卵鑑定】有精卵・無精卵の見分け方とキャンドリング方法
有精卵だったものの、管理手法が悪かった
2つ目の要因は、管理方法が悪かったためです。カナヘビの卵が孵化しないとお悩みの方の多くは、管理手法が原因です。
実際に、過去の私がそうでした!
そこで、私がこれまで孵化できなかった卵の管理方法およびしくじり事例を、詳しく紹介していきましょう。
孵化しない5つの管理方法
有精卵にもかかわらず、孵化させることができない管理方法は5つです。
- 産卵した卵を放置してしまった
- 卵の上下の向きを変えてしまった
- 卵を水浸しにしてしまった
- 卵を高温で管理してしまった
- 卵を直射日光にあて続けてしまった
非常に大切なことなので、1つずつ、丁寧に解説していきますね。
①産卵した卵を放置してしまった
やってはいけないこと1つ目は、産卵に気が付かず、数日放置してしまうことです。
カナヘビの活動により上下が入れ替わってしまったり、生き餌のコオロギなどに食べられたりいてしまったりします。孵化までは40日程かかるため、産卵からそのまま放置してしまうと、孵化する可能性は非常に低くなります。
妊娠しているメスカナヘビがいる際には、毎日の観察を怠らず、産卵を見逃さないようにしましょう。
②卵の上下の向きを変えてしまった
やってはいけないこと2つ目は、卵の上下(向き)を反転させてしまうことです。初心者はほぼ確実に失敗をしてしまう事案です。
カナヘビの卵には、上下の向きがあります。卵の上部には空間があり、下部には胎児の体の胚が形成されます。上部の空間が下にいくと、空間と空気に面する部分がなくなってしまい、胎児は呼吸ができなくなってしまいます。
カナヘビの卵を管理する際には、上下の反転に気を付けなければなりません。卵の上下は、外見だけで判断することがほぼ不可能ですので、産卵した直後にマジックペンで印をつけることをオススメします。
↑↑の写真は、有精卵として産卵された卵のうち、1つだけ上下を反転させてしまった(右下の卵)ケースです。明らかに他の卵とは違い、成長せずしなびてしまいました。
カナヘビの卵を管理する際には上下の逆転に気を付けなければなりません!!
③卵を水浸しにしてしまった
やってはいけないこと3つ目は、卵を水浸しにしてしまうことです。
カナヘビの卵は、床材などの湿気から水分を吸いながら、徐々に成長していきます。しかし、卵を水浸しにしてしまうと成長の経過が良くありません。目安として、床材にはしっかり水分があり、卵の下部が床材から水分を吸収できる程度でよいです。
④卵を高温で管理してしまった
やってはいけないこと4つ目は、卵を高温(35℃以上)で管理することです。
カナヘビの卵は、高温で管理したほうが孵化が早まる傾向があります。(30~40日の間で変動)
「はやくカナヘビの赤ちゃんを見たいので、すこし高温で管理してみよう!!」と思っていますよね。
私も、過去に卵を過剰に温めてしまったという反省があります。
保温器具として愛用している暖突の上に、卵を保管していたタッパーを置いていました。温度は40℃前後だったと思いますが、自然界でカナヘビが産卵する環境より高温になってしまい、結果、孵化しなかったと推察しています。
自然界ではほぼほぼありえない環境で飼育しても、孵化する望みは薄いです。
知識不足のため、カナヘビたちが頑張って生んでくれた卵を☆にしてしまいました。反省・・・。
管理温度としては、自然界のカナヘビが孵化する時期の温度になるべく近づけ、20~30℃が望ましいと考えられます。
⑤直射日光にあててしまった
やってはいけないこと5つ目は、直射日光に当てて管理することです。
カナヘビは日光浴が大好きなので、卵も日光浴させてみよう!!というノリで直射日光に当ててはいけません。
実際に直射日光に当てた卵と当てていない卵の比較はしていませんが、カナヘビが産卵する場所は、日陰や土の中、湿気のある茂みを選ぶことが多いです。自然の摂理にのっとり、卵の管理時には直射日光が当たらないように心がけましょう。
孵化する卵の管理方法
本来、カナヘビの産卵時期は4-7月、よく湿った土の中などを産卵場所に選びます。飼育下でも再現して管理してあげれば良いわけですね。
シンプル イズ ベストということで、プリンカップの中に湿らせた水苔を敷き、暖突の上で管理することをやめた瞬間、ひと夏で17匹の赤ちゃんカナヘビの孵化に成功しました。
水苔は湿度が保ちやすい床材
まとめ
本記事のまとめです。
- 卵の管理で重要なのは”上下”と適切な温度・湿度管理。
- カナヘビの卵は、上下を逆にしてしまうと、卵の中で成長した胎児が呼吸できなくなしまうので要注意!産卵後はマーカー等で印をつけることで、上下を判別できるようにする。
- 野生で孵化するカナヘビを参考に、温度は20~30℃、ビショビショになりすぎないよう適切な湿度を保ちながら管理
孵化する卵の管理方法を理解し、カナヘビベビーの誕生を待ちましょう!!
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