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テラリウムでカナヘビを飼おう!テラリウムの魅力や作り方9つの手順

カナヘビをメンテナンスフリーで自然な環境で飼育したい!

カナパパ
カナパパ

本記事では、こんな悩みを解決します。

カナヘビの飼育環境作りに関するよくある悩み
  • 飼育しているカナヘビのメンテナンスが大変
  • 本来、カナヘビが生きている自然なレイアウトを再現したい
  • テラリウムって何?カナヘビをテラリウムで飼育できるの?

本記事では、自然環境を再現した飼育空間「テラリウム」の作り方・手順や、カナヘビをテラリウムで飼育するメリットを紹介します。

別記事で様々な飼育レイアウトを紹介する過程で、自然環境を再現した「テラリウム」でカナヘビを飼育してあげたいという想いが芽生え、実際に立ち上げてみました。

これからテラリウムを立ち上げたい方には、非常に参考になる情報です。

テラリウム作ってみた

素敵なテラリウム空間を再現し、動物も植物も健康に育つ『環境を飼育』しましょう!

カナパパってこんな人

それでは、本題にはいっていきます。

目次

生き物の住む環境を再現した空間「テラリウム」

自然空間

テラリウムとは?

テラリウムとは、本来生体が生息している環境を、そのまま飼育環境で再現することをいいます。

「自然をそのまま切り取って飼育する」とイメージしてもらえるとわかりやすいでしょうか。

環境をつくるだけではなく、その環境に生息する動物・植物・微生物すべてが健康に育つことができると、飼育する生体にとっても最適な環境であるバロメータになりえます。

飼育する生体の種類によって生息環境は異なり、熱帯・亜熱帯・乾燥地帯(砂漠)・沼など、生体が本来生息している環境に応じて、様々なテラリウムが存在します。

テラリウムのメリット

カナヘビをテラリウムで飼育するメリットは、4つあります。

  1. 自然そのままの環境で爬虫類を飼育できる
  2. 製作過程や観察が楽しい
  3. メンテナンスサイクルが長くなる
  4. 自然環境そのものの変化が楽しめる

1つずつ、説明していきましょう。

テラリウムのメリット① 自然そのままの環境で爬虫類を飼育できる

テラリウムを観察

愛玩飼育を目的に改良・繁殖を行われてきていないカナヘビにとって、可能な限り自然を再現したほうがよいというのが私の考え方です。

テラリウムのメリット② 製作過程や観察が楽しい

テラリウムで生体を飼育するためには、生体だけではなく、飼育ケース内で「自然をそのまま飼育する」という感覚が必要です。

通常の飼育環境を立ち上げる以上に手間はかかりますが、テラリウムを作り上げる製作過程は楽しいものですよ。夢中になってモノづくりをした童心を思い出します。

また、自分で立ち上げたテラリウムの観察は、生体観察をさらに楽しくしますので、非常におススメです。

カナパパ
カナパパ

爬虫類が苦手な私の妻も、「なんか、癒しの空間」というコメントをするほど、テラリウムは魅力的なものです!!

テラリウムのメリット③ メンテナンスサイクルが長くなる

テラリウムの床材には、本来生息する環境を再現する砂・土・苔などを配置します。床材に住むバクテリア(微生物)が排泄物や落葉などを分解してくれるため、メンテナンスにかかる手間が軽減されます。

カナパパ
カナパパ

私はこれまで石を床材にしていたため、排泄物が分解されず、メンテナンスが非常に大変でした。

メンテをさぼると、カナヘビたちもかわいそうですし、独特の臭いも気になってきます・・・。

テラリウムのメリット④ 自然環境そのものの変化が楽しめる

テラリウムは、生体が好む環境を切り取って「自然そのものを飼う」という概念です。

生体の成長以外に、テラリウムの変化や成長過程を楽しむこともことができます。

例えば、

  • 観葉植物に新芽が映えた
  • 苔が増えた/枯れた
  • 土から雑草が生えてきた

といったような変化が日々見られますよ。

テラリウムの作り方(事前準備編)

飼育している爬虫類がテラリウムで飼育できるか検討する

はじめに、飼育している爬虫類は、テラリウムで飼育できるかを検討しましょう。

私は今回、ニホンカナヘビを飼育するためのテラリウムを立ち上げました。

ニホンカナヘビが生息する日本は四季があります。厳しい気候の変化でも生き延びることができるニホンカナヘビは、テラリウムでも飼育しやすい種といえます。

ニホンカナヘビがもっとも好む気候は温帯・湿潤ですので、使える植物が多いのも嬉しい点ですね!

カナパパ
カナパパ

テラリウム作りといえばカエルのイメージがあります。

熱帯・亜熱帯地域に生息するカエルのテラリウム作りは非常に難しく、きっと私にはできません・・・。

テラリウム立ち上げに必要な商品をそろえる

購入した道具

続いて、テラリウムを作り出す前に、必要な道具を事前に店舗やWebで購入をしておきましょう。参考までに、私がテラリウム立ち上げで使用した道具を紹介します。

テラリウム立ち上げの準備した道具

  • 軽石(小石)
  • 赤玉土14L(肥料等が配合されていないもの)
  • 流木(アク抜きされたもの)
  • 木化石
  • 溶岩石
  • 観葉植物(カナヘビ飼育を意識し、高温多湿の環境や日光に強いもの)
  • 苔(湿気や日光を好むもの)
  • 陶器の小皿(水入れ)
  • プラケース(生体の避難用)

テラリウムの作り方(実行編)

準備ができたら、いよいよテラリウムを立ち上げていきましょう!

テラリウム立ち上げ手順

立ち上げ手順を説明していきます。

カナヘビはプラケースに避難

手順1)洗った軽石を薄く敷く

軽石を敷く

土を敷く前には、薄く軽石を敷いていきます。土中の酸素濃度が低下すると、バクテリアの働きが鈍ってしまい、排泄物の分解効率が低下してしまいます。軽石を敷くことで水はけがよくなり、土中に酸素が巡りやすくなる効果が期待できます。

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手順2)軽石の上に赤玉土を敷く

赤玉土を敷く

テラリウムに土を敷くメリットは多いです。

テラリウムに土を敷くメリット
  • テラリウム内へバクテリアの住処をつくることができる
  • 土を敷くことで乾燥を防ぎ、一定の湿度を保ちやすくする
  • テラリウムに植える植物が根を張ることができる

軽石の上から、赤玉土を敷いていきます。完成レイアウトを意識しながら、傾斜をつけていきましょう。土の種類は赤玉土以外でも問題ありませんが、生体やバクテリアが生存しやすいよう、肥料が含まれていないものが適しています。

カナパパ
カナパパ

ちなみに、私は60cm×30cm×30cmのケースを使用し、赤玉土は6Lくらい使用しました。

思っていたより大量に使用してしまった・・・。大量に買っておいてよかったです!

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手順3)赤玉土を湿らせる

赤玉土を湿らせる

市販の赤玉土は、乾いたまま販売されています。

テラリウム内に湿度を提供するために、湿らせてから使用しましょう。

カナパパ
カナパパ

テラリウムを立ち上げる時には、かなりの量の土を使用します。

湿らせる時には、霧吹きではきりがありませんので、私はミニじょうろで湿らせました!

手順4)流木、木化石、溶岩石や観葉植物を配置する

配置

理想とするテラリウムレイアウトを意識しながら、お好みで配置します。

組み合わせ方を工夫することで、生体の隠れ家にもなります。

木化石
流木

インテリアグッズの特徴や留意点

流木
レイアウトの主役ともいえる流木、カナヘビが暮らす環境を表現するにはもってこいです。
自然の流木を拾って使用する際には、中に虫の卵やカビなどが付着している場合が多く、煮沸によるアク抜きが必要です。
多少高額ですが、店舗やWebショップでの購入をオススメします。
木化石
木化石と買いて、「もくかせき」と読みます。
長い年月をかけて木材が化石化したものです。そのため、1つとして同じデザインのものはなく、色・大きさ・形が異なります。
1つ設置しただけでも存在感があるアイテムです。理想のテラリウムをつくる上で、1つは設置したいところです。
溶岩石
火山が噴火したときに吹き出した溶岩が冷えて固まりできたものです。
産地によって色や形状は異なりますが、小さな穴が多数空いているのが特徴です。
水はけが良く、湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥時には放出し庭の湿度調節をしてくれます。飼育環境の雰囲気つくりにも一躍かってくれます。
カナパパ
カナパパ

バスキングライトの照射位置に配置してあげると、カナヘビがお腹を温める際によってきたりして可愛いですよ!

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続いて、好みの観葉植物を配置します。

カナヘビ飼育には、温度20~30℃、湿度は40~60%の環境が望ましいです。配置する観葉植物も、カナヘビが好む温度、湿度で成長ができるものを選びましょう。

私が選んだ観葉植物(ノープランで購入)

観葉植物3種
ドラセナ・サンデリー
デザインが気に入り購入しました。
葉には緑と黄の美しいストライプが入っています。日光にも強く、初心者にも育てやすい品種です。
コンシンネ
笹の葉のような長細い葉っぱが特徴的な観葉植物です。
デザインが気に入り購入しました。日光が好きなタイプの観葉植物とのことで、カナヘビと相性がよさそうです。
シェフレラ
観葉植物を一緒に買いに行った息子が気に入り購入しました!!
茎がつよく、カナヘビたちも登りやすそう!
観葉植物の中でも育てやすいようです。

観葉植物も成長します。飼育ケースの大きさや高さを踏まえ、1年後の成長した姿をイメージしながら、適切な大きさを選択するのがよいでしょう。

カナパパ
カナパパ

私が選んだ観葉植物の中には、最大2メートルになるものもあるようで・・・

完全に情報収集不足です。成長したときは、また考えます!!

手順5)空いている赤玉土のスペースに苔を敷き詰める

ハイゴケを敷き詰める

湿度維持や自然の雰囲気作りのために、半分はハイゴケを敷くことにしました。

ハイゴケは、半日陰の環境を好むようなので、紫外線ライトが遠めに照射される場所に敷き詰めることにしました。

ハイゴケ

ハイゴケを敷く際には、赤玉土とよくなじむように、強めに押し付けるようにして設置します。

カナパパ
カナパパ

ハイゴケを敷くことで、カナヘビが産卵床にしてくれることを期待しています!

手順6)環境維持のためワラジムシを放す

ワラジムシを放す

テラリウムの立ち上げ初期は、排泄物を分解してくれるバクテリアはほとんどいない状態です。

そのため、エサ用に保管していたけど食いつきの悪かったワラジムシを投入し、土の分解に貢献してもらいます。まずは様子見で、15匹程入れてみました。

手順7)水飲み場を設置

水入れを設置

全体の雰囲気に合うように、陶器の皿に水を入れてセットします。

皿の大きさに合わせて、苔を敷かないスペースを作っておきましょう。

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手順8)ライトアップして完成

テラリウム完成

最後は、紫外線ライトとバスキングライトをつけて完成です!!

カナパパ
カナパパ

我ながら、なかなか良い出来です♪

※私は配置のセンスがなく、奥さんからアドバイスをもらったことは内緒です(笑)

番外編)FOGで霧をつけると、雰囲気が出る

FOGで雰囲気づくり

テラリウムの雰囲気作りのため、FOG(加湿器)を付けてみました。

アオカナちゃん
アオカナちゃん

水蒸気とテラリウムが合わさって、さらに良い感じです。

テラリウム立ち上げから3カ月経過して分かった反省点

私が実際にテラリウムを作ってみた反省点は、観葉植物の成長に関して無自覚だったことです。無計画に選択した観葉植物は、2mにまで成長するものもあるようで・・・リサーチ不足でした。

カナパパ
カナパパ

観葉植物の選択は、1年後を意識して実施するようにしてくださいね。

失敗しない観葉植物選びについては、別記事で詳細をまとめています。合わせてご覧ください。

まとめ テラリウムで爬虫類を自然そのままの環境で飼育しよう

本記事のまとめです。

テラリウムとは
・本来生体が生息している環境を、そのまま飼育環境で再現すること
・生体だけではなく、切り取った環境に住むすべての生命体の飼育・維持を行う必要がある
テラリウムのメリット
・自然そのままの環境で爬虫類を飼育できる
・製作過程や観察が楽しい
・メンテナンスサイクルが長くなる
・自然環境そのものの変化が楽しめる
テラリウムの立ち上げ手順
洗った軽石を薄く敷く
軽石の上に赤玉土を敷く
赤玉土を湿らせる
流木、木化石、溶岩石や観葉植物を配置する
空いている赤玉土のスペースに苔を敷き詰める
環境維持のためワラジムシを放す
水飲み場を設置
ライトアップして完成

カナヘビはテラリウムで飼育しやすい生き物。本記事の立ち上げ手順を参考にしつつ、オリジナリティ溢れたテラリウムを立ち上げてみましょう!

アオカナちゃん
アオカナちゃん

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