夏休みに長期の家族旅行を予定しているけど、飼っているカナヘビの世話はどうしたらいいの?
本記事では、こんな疑問にお答えします。
ゴールデンウィークや夏休みといった長期休暇では、家族で長期旅行へ行く方も多いのではないでしょうか?
長期旅行の時、カナヘビの世話の中で特に気にするべきは水やりです。
カナヘビはよく水を飲む生き物ですので、水切れには特に注意をしなければなりません。
しかし、夏場は暑さで水皿の水がすぐに蒸発してしまいます。
また、蒸発しないように深めの器に水をたっぷり入れた結果、カナヘビが溺死(おぼれて死んでしまうこと)してしまい危険です。
それじゃ、カナヘビを飼っていると、せっかくの家族との長期旅行はできないということ?
1週間程度であれば、ちょっとした工夫をすることで、水切れをすることなく、旅行を楽しめます!!
結論、水苔を活用し溺れないよう足場を防いだり、水やり器具を活用することをおすすめします。
本記事を読めば、飼っているカナヘビの水不足や溺死を恐れることなく、長期外泊を安心して楽しむことができますよ。
カナパパってこんな人
それでは、本題に入っていきましょう!
長期旅行時で特に気を付けなければならないのは水切れ
カナヘビは多くの水を飲む生き物です。
季節に限らず、飲み水は切らさずに与えるのが飼育の基本となります。
カナヘビの水やりには、
- ペットボトルの蓋
- 人間用の小皿
- ペット用の小皿
など、カナヘビが溺れることのない浅い容器を活用している方が多いと思います。
日々の世話では全く問題ありませんが、長期の旅行となると話は別です。
特に夏場は、与えた水がすぐに蒸発していまいます。
蒸発しないように、深めのお皿にヒタヒタに水を入れると、今度はカナヘビが溺れてしまう危険があります。
深めの水皿を設置したことによる溺死事故の話も耳にします。
旅行中にカナヘビへ水やりする方法
蒸発による水切れも溺れもさせず、旅行中、カナヘビに水を与える方法を紹介します。
1つずつ解説します。
少し深めの皿に水苔をいれる
普段利用している小皿より、少し深めの小皿を用意しましょう。
ここに、水を多めに用意します。
この状態だと、カナヘビが溺れてしまうのが気になりますよね?
ここで活用したいのが苔です。
水苔で足場を作ってあげるイメージで、適量の水苔を小皿に入れてあげましょう。
1週間程度の旅行であれば蒸発の心配もありません。
すでに産卵床や卵の管理のために水苔を利用している方であれば、この方法が1番リーズナブルにできる方法ですね。
これなら溺れる心配もなく安心です!!
小動物用の自動給水器を使う
水苔でも蒸発が心配な場合、市販で販売されている小動物用の自動給水機を活用する方法もあります。
私自身、自動給水器を使ったことがないため、実体験レビューというわけではないのですが、カナヘビに使えそうな商品をいくつか紹介します。
ヤドカリオアシス
株式会社マルカンが販売している、ヤドカリ用の給水器です。
水分の減り具合に応じて、自動で給水してくれるので、1週間程度の旅行時には大活躍します。
ヤドカリ用に作られているので、カナヘビであればひっくり返す心配もないですし、値段も安価なので安心ですね。
浅い作りになっているので、溺れの心配もなさそうですね。
- ヤドカリのための自動給水器
- ウォータータンクが透明なので、水の減り具合が一目で分かる
- きれいな水が自動的に補充されるため、乾燥や蒸発を防ぐ
タンク容量 | 約200ml |
商品サイズ | 幅130×奥行68×高さ110mm(組立時) |
自動給水機ミニ
エサ用昆虫を飼育ケース内に放っておくと、浅い水飲み場でも、よく溺れてプカプカ浮かんでいることがありませんか?
続いて紹介するのは、chamさんが販売している、自動給水機ミニです。
自動給水機ミニは、ボトルに接触している紐から水分が染み出す仕組みになっているため、溺れの心配がありません。
長期の旅行時だけではなく、エサ用昆虫の溺死に悩んでいる方にもオススメできる商品です。
ただし、カナヘビに「ここから水が飲めるんだ」と認識してもらわなければなりません。
飼育ケースについている水滴をペロペロ舐めているカナヘビの様子を目にしますので、まずは自動給水機に水滴をかけてみて、カナヘビに認識してもらうことから始めましょう!
自動給水ミニを設置後は、カナヘビが水飲み場と認識して水を飲んでいるかを観察することを忘れないでくださいね。
- コオロギや爬虫類に簡単に水が与えられる給水器
- ボトルに水を入れるだけで、紐から水が染み出てぺろぺろ舐めることで水分補給ができる
タンク容量 | 約100ml |
サイズ | 直径4cm×高さ9.5cm |
短期の旅行では水やり以外の世話は気にしなくて良い
水やり以外にもカナヘビのお世話ってたくさんありますよね?
水やり以外の上記のお世話は、3~4日の短期旅行であれば気にすることはありません。
短期旅行中のエサやり
旅行中、何も食べられずお腹が減って死んじゃいますよ・・・。
「カナヘビは何も食べられず餓死しない?」
と心配になる方もいるかもしれませんが、2〜3日の旅行であれば全く心配ありません。
エサの適正量や頻度については、別記事でまとめています。
≫【関連記事】エサの悩みを全て解決!カナヘビにオススメのエサ8選と適正量・給餌頻度・拒食対策
大人カナヘビへの給餌サイクル
そもそも、大人カナヘビの給餌サイクルは、2〜3日に1度が適量です。
毎日エサを与えても食べますが、食べすぎは肥満の原因になります。
肥満は病気となるのは、人間もカナヘビも一緒です!
赤ちゃんカナヘビへの給餌サイクル
問題は、赤ちゃんカナヘビです。
1~2泊程度の短期旅行であれば問題ありません。
しかし、3泊を超える旅行の場合は、蜘蛛やSSサイズのコオロギといった生き餌を飼育ケージに入れておきましょう。
空腹時に食べてくれるため、安心です。
なお、飼育ケージ内に生き餌を放つ際には、サイズに注意してください。
普段から赤ちゃんカナヘビへ与えているサイズ、かつ自力で捕獲できるサイズを選びましょう。
普段は
- 生餌の足を取ってから与えている
- 少し弱らせた生き餌を与えている
といった場合には、旅行前から生きエサを自力で捕獲できるよう、慣れさせておかなければなりません!
≫関連記事:【完全版】赤ちゃんカナヘビの育て方~オススメのエサ3選や初給餌の仕方を徹底解説~
紫外線ライトは消しておこう
「旅行中に日光浴ができないと可哀想だから、紫外線ライトを付けっぱなしにしておこう!」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、旅行に行く際には、紫外線ライトは消していきましょう。
長期間、紫外線ライトを照射しないと、カナヘビは次第に元気を失い、クル病など病気を引き起こします。
しかし、1週間程度であれば、紫外線ライトの照射は不要です。
むしろ、夜も光り続けるライトがあると日夜がなくなり、カナヘビの生活サイクルが崩れてしまいます。
人間同様、カナヘビも夜にライトがついていると休むことができないのです。
- 旅行中も日光浴をさせて、病気を予防させたい
- 決まった時間に、ライトのオンオフをさせたい
といった場合は、サーモスタットと紫外線ライトを組み合わせて利用するのが良いでしょう。
まとめ 旅行中もカナヘビにとって快適な飼育環境を維持しよう
本記事のまとめです。
- 旅行中に特に気を付けなければならないのは水やり
- 夏場は水が蒸発しやすく、水切れを起こしやすい
- 蒸発しないように水量を多くしてしまうと、カナヘビが溺れてしまう危険がある
- 水苔や自動給水機を活用しながら、水切れや溺れを防ぐ必要がある
- 短期(~1週間)の旅行であれば水やり以外の世話は不要
- 大人カナヘビであれば1週間程度であればエサを食べなくても平気(給餌サイクルは2~3日に1度程度)
- 赤ちゃんカナヘビは、理想は毎日エサをあげたい。飼育ケースに捕獲できるサイズの生き餌を放っておこう
カナヘビは飢餓には強い生き物ですので、1週間程度の旅行であれば神経質になる必要はありません。
しかし、水切れと溺れには注意する必要があります。
楽しい気分で旅行をしたいのに、「水なくなっていないかな?溺れていないかな?」と気になってしまっては、旅行を楽しめません。
本記事で紹介した器具なども活用しながら、カナヘビにとって快適な飼育環境を維持できるように心がけましょう。
なお、1週間以上の長期旅行に行く場合は、エサや日光浴の必要性が増してきます。
あらかじめカナヘビを預かってくれる親戚・知人に相談をしておきましょう。
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