- カナヘビが急に餌を食べなくなった
- カナヘビの口元に腫瘍ができてしまった
- 口が開いたままで、これまでより元気がない
本記事では、このような悩みを解決します。
- 飼育しているカナヘビが、急に食欲が落ちてしまった。
- よく観察をしてみたら、口が開いていたり、口元に小さな腫瘍のようなものができている
上記の症状で本ページにたどり着いたのだとしたら、本ページが、あなたとあなたのカナヘビの一助になること間違いなし!
もしかすると、あなたのカナヘビは「マウスロット」という病気の可能性があります。
マウスロット?ネズミに関する何かですか?
マウスロットとは、爬虫類の「口内炎」です。
カナヘビを含めた爬虫類は、口内の傷やストレス、免疫力の低下が原因で、口内に炎症がおきることがあります。この症状を「マウスロット」といいます。
マウスロットが原因で、食欲が低下したり、呼吸が荒くなったりします。次第に衰弱していき、最悪の場合、死に至ることも…。
我が家のカナヘビは、これまでマウスロットに感染したことはありませんが、Twitter等ではマウスロットについてのお悩みを見かけることも多いようです。
カナヘビのマウスロットに関する記事はネットを探してもほとんどなかったことから、様々な動物病院、爬虫類飼育者から情報を集め、本記事をまとめました。
カナヘビのマウスロットに関して、本記事以上に詳しい情報はないはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
カナパパってこんな人
マウスロットとは?
爬虫類の口内炎の一種であるマウスロットは、爬虫類飼育者の中では、クル病と並ぶよく知られた病気です。
カナヘビにとっても、マウスロットは命にかかわる病気の1つです。マウスロットは、口内に炎症が起こり、食欲不振や痛みなどの問題を引き起こします。
マウスロットの原因
カナヘビで最も一般的な原因は、エサを食べた際に、口内を傷つけてしまうことです。
また、飼育環境の問題も原因の1つとなります。栄養バランスが悪い食事による免疫力の低下、過剰なストレス、不衛生な飼育環境での飼育など、環境の問題がマウスロットを引き起こすことがあります。
カナヘビのマウスロットの症状
カナヘビがマウスロットに感染すると、様々な症状が現れることがあります。
1つずつ、詳しく解説していきます。
口の周りの潰瘍
マウスロットの最も一般的な症状は、口の周りに赤い潰瘍ができることです。これは、口内炎が原因で生じるもので、痛みを伴うことがあります。患部を触ると、痛がることがあります。
食欲不振
マウスロットに感染したカナヘビは、口の痛みにより食欲不振に陥ることがあります。食事を拒否する、普段より食べる量が減る症状が出ることがあります。
口を開けていたり、口の中が赤く見える
口の中に腫瘍ができたり、膿が溜まってしまうことで口を閉じることができなくなり、常に口を開きっぱなしになっていることがあります。
クル病の症状でも口が開きっぱなしになることがありますが、口内の色が通常よりも赤い場合や口の周りに違和感がある場合は、マウスロットを疑いましょう。
カナヘビのマウスロットの治療法
マウスロットになってしまった場合、どうすればよいですか?
マウスロットを発見したら、早期に治療することが大切です。治療法には、自宅で行えるものと獣医による治療があります。
自宅での治療法
体の小さいカナヘビのマウスロット治療を自宅でする場合、できることはかなり少ないです。唯一してあげられることは、患部を消毒です。薬局で手に入るイソジンなどの消毒液を10倍程度に薄めて、傷口を清掃します。
ただし、すばっしっこいカナヘビを押さえつけて、口元にイソジンを塗ることはかなり難しいと思います。
最適な濃度を誤って、逆効果になるのも怖いですよ。
できれば、獣医や動物病院で診察・治療してもらうことをオススメします。
獣医による治療法
マウスロット以外の疾患が原因である可能性もあるため、正確な診断が行える、エキゾチックアニマル専用の獣医師の診断を受けられる病院を探しましょう。
マウスロットの具体的な治療法は、抗生物質の投与やステロイド(体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用)の注射、口内薬の処方などがあります。獣医師と相談して、最適な治療法を選びましょう。
病院にかかった後は、処方された薬を定期的に与えることで、回復に向かうことでしょう。
カナヘビのマウスロットの予防法
カナヘビをマウスロットにさせないための予防法はありますか?
カナヘビのマウスロットを予防するためには、飼育環境と食事の管理が重要です。
1つずつ、解説していきますね。
餌の種類と量の管理
マウスロットは、口内にできた傷口がきっかけでできることが多いです。
私たちも、口の中を噛んでしまって、そこに口内炎ができることって多いですよね?爬虫類も一緒です。
そこで気を付けたいのが、カナヘビに与える餌です。
カナヘビの餌にコオロギを与えている方も多いでしょう。コオロギの後ろ足は非常に硬く、コオロギの成長に合わせて次第に硬く大きくなります。
カナヘビに、コオロギの後ろ足を取り除かない状態で与えても普通に食べてくれます。しかし、後ろ足が原因でカナヘビの口内が傷つき、傷がきっかけでマウスロットを引き起こすことが多いのです。
マウスロットを予防するためには、下記をおこなうましょう。
- 硬かったり、大きすぎるサイズの生き餌は与えない
- コオロギを与える際には、後ろ足をとって与えるようにする
また、生き餌によっては、逆にカナヘビを攻撃したりすることで、ストレスを与えます。ストレスを抱えたカナヘビは、免疫力が低下してマウスロットを発症しやすくなります。
生きた餌を与える際は、適切なサイズで、カナヘビが一度に食べきれる量を与えるようにしましょう。
コオロギはカナヘビを噛んだりすることも多いため、一度に食べきれる量のみを与えましょう。
餌の栄養バランス
カナヘビのマウスロット予防んは、適切な栄養バランスが必要です。
特に、ビタミンやミネラルなどの栄養素を適切な量で与えることが重要です。これらの栄養素が不足すると、カナヘビは免疫力が低下し、マウスロットを発症しやすくなります。
栄養バランスを調整するためには、特定の餌のみを与えることは避け、人工飼料やサプリメントを活用するとよいでしょう。
カナヘビ飼育には、餌にカルシウムパウダーを添加して与えることが一般的です。しかし、カルシウムパウダーのみではビタミンやミネラルが不足しがちです。
そのため、我が家では、定期的にマルベリーCAというサプリメントを添加しています。
桑の葉には豊富なビタミン・ミネラルが含まれており、カルシウムパウダーの癖のある香りも消してくれます。カルシウムパウダーと比べると少し高いですが、大切なカナヘビの健康維持のための投資と考えれば安いものです!
人間が匂いをかいでも、なんだか優しい香りがします。
清潔な飼育環境の整備
マウスロットの予防には、飼育環境の清潔さも重要です。
定期的にケージ内の掃除を行うことで、細菌やウイルスの繁殖を防ぐことができます。
また、食事を与える際には、食べ残しはしっかりと取り除くことが重要です。餌が残っていると、雑菌や細菌が繁殖することがあります。餌を与えた後は、すぐに残りを取り除き、ケージ内を清潔に保つようにしましょう。
特に、人工餌を与えている方は注意です。
カナヘビは、人工餌を食べる際に、首を振ってまき散らすことが多いです。飛び散った人工餌に気づかず腐ってしまい、飼育環境を不衛生にしてしまうことがよくあります。
対策としてオススメなのは、ワラジムシをカナヘビと一緒に飼育することです。ワラジムシは、カナヘビの糞や食べ残しを食べて分解してくれます。
また、カナヘビはワラジムシを食べることもあります。飼育下で不足しがちなカルシウムを多く含んでいるため、カナヘビの副食としてもピッタリです。
ワラジムシは、清潔な飼育環境の維持のお供といっても過言ではありませんね。
まとめ
本記事のまとめです。
爬虫類の口内炎であるマウスロットとは?
ナヘビを含め多くの種類で発生する疾患です。
マウスロットの原因として、飼育環境の問題や食事の問題が挙げられます。症状としては、口の周りの潰瘍や食欲不振、呼吸困難などがあります。
マウスロットの治療法
自宅での治療法と獣医による治療法があります。
自宅での治療法としては、傷口の消毒がありますが、獣医に診断してもらい、抗生物質の投与などの治療をしてもらうことをオススメします。
マウスロットの予防法
飼育環境の整備や食事の管理が重要です。
食事の管理では、餌の種類と量の管理や栄養バランスの調整が大切です。コオロギの後ろ足はできるだけ取ってから与えましょう。カナヘビが必要な栄養を補完するために、餌にマルベリーCAなどのサプリメントを添加しましょう。
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