
カナヘビがコオロギを美味しそうに食べているのを見て、自分も食べたくなってきた!
このような想いを持っている方はいらっしゃいませんか?
巷では、昆虫食ブームの兆候もありますよね。本記事では、昆虫食に興味を持っている、好奇心旺盛な方の肩を推せる内容としてまとめています。
私も、ペットたちが昆虫をあまりにも美味しそうに食べる姿をみて、昆虫食を食べてみたいという好奇心が芽生えました。


そこで、人間用の昆虫食を販売しているbugoomさんの商品を試食してみました。
結論、塩をかけて炒るだけのシンプルな調理法でも、すごく美味しく、ビールのおともに最適でした!しかし、まだまだ昆虫食市場は小さいため、品薄だったり、少し高額な点が課題ですね。
本記事を最後まで読めば、昆虫食が気になっているものの、行動に踏み出せていない方に向けた意思決定支援になることでしょう。
カナパパってこんな人


それでは、本題に入っていきましょう。
昆虫食に興味を持ったきっかけ
美味しそうに昆虫を食べる我が家のペットたち
我が家では、カナヘビ以外にも、ヒョウモントカゲモドキ、ニシアフリカトカゲモドキを飼育しています。いずれの爬虫類も肉食性で、コオロギなどの生き餌や人工餌で飼育することが主流です。
爬虫類ペットたちが、美味しそうにコオロギを食べているのをみて、「なんだかコオロギおいしそうだな・・・」という感情が芽生えてきました。


カナパパさんも話が分かるようになってきましたね♪


ただし、職場でこの話をするとだいぶ引かれるんだ・・・
まだまだ世間は昆虫食に対してシビアなのかもしれないね。
フードロスの代替案としても注目される昆虫食
「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現するため、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す、持続可能な開発目標「SDGs:Sustainable Development Goals」(エス・ディー・ジーズ)。
SDGsに含まれる17の国際目標のうち、1テーマに「飢餓」があります。
人口減少の一途をたどる日本とは異なり、世界全体でみると人口は増加しており、2022年現在では約79億の人口が、2050年には100億人になると予想されています。また、人口増加と同時に、世界では高齢化が進み、出生率は減少しています。


人が増えれば必要な食べ物は増える。けど、食べ物を作れる人(働ける若い人)が減るので、やがては食材が不足するということですね。


その通り!!
食べ物が足りなくなる、いわゆる「フードロス」の解消案として、昨今では昆虫食が注目されるようになりました。
昆虫は、牛・豚・鳥といった家畜と異なり、飼育が容易、成長が早く、雑食のため、生育コストがかからないといったメリットがあります。また、家畜生育の際に排出される温室効果ガスが圧倒的に少なく、地球の環境面にもやさしい点でも注目されています。
昆虫食の火付け役となったのは、無印良品が販売する「コオロギせんべい」や「コオロギチョコ」が有名でしょうか。


もちろん、コオロギの成分をふんだんに使ったコオロギせんべいも、素晴らしい商品です。
しかし、あくまで私の好奇心は、「カナヘビが食べているコオロギって、どんな味なんだろう?」です。加工され過ぎては意味がありません。


カナパパさん、本気でコオロギを食べる気ですね・・・。
Buggomさんの昆虫食を試してみた
昆虫系Youtuberである『スズメバチ仮面ヒロポン』さんが、かつて金欠で困窮している際に、昆虫食を無償提供されていたbugoomさんの商品が、かねてより気になっていました。




試した商品は、「MIXED BUGS【No.23】net.15g」というものです。バッタ、ケラ、フタホシコオロギ)に加え、シルクワームサナギとサゴワームが入ったミックスパックになっています。
聞きなれない虫の名前もあるので、少し補足をしておきましょう。
ミックスパックに入っている虫の補足
- バッタ
- みんなおなじみのバッタ。なお、bugoomではタイ産のバッタが使われている。
- ケラ
- コオロギの仲間だが、姿形はコオロギよりも「モグラ」に似ている。普段は地中に住んでおり、田畑などの地中に巣を掘り、おもに地面の下でくらしているのでふだんあまり目にすることがない。水中で泳ぐことも得意としている。
- フタホシコオロギ
- カナヘビ(爬虫類)飼育者では知らない人はいない、エサとしてで多く用いられるコオロギの一種。カナヘビも好んで食べる。
- シルクワームサナギ
- 絹の原料になる繊維を糸を文分泌する、カイコガの幼虫は「シルクワーム」と呼ばれており、シルクワームが成虫になる前段階であるサナギが使われている。特長は嗜好性の高さで、爬虫類が拒食をした際の切り札としても使われることが多い。桑の実を主食としており栄養価も高い。
- サゴワーム
- サゴワームはゾウムシと呼ばれる甲虫の幼虫。ヤシの木を食べるため、害虫として扱われることが多いが、東南アジア諸島では、貴重なたんぱく源と旨味から食材としても親しまれている。




写真をみると、高級料亭とかで出てきそうですよね!!
(※高級料亭、行ったことないけど…)
見た目・臭い


乾燥された状態でジップロックに入っていり、一度に使いきれない場合の保存がしやすくなっています。


実際にパッケージを開けてみると、見た目は「THE・虫」ですね。イナゴの佃煮などを見たことがある方は抵抗がないかしれませんが・・・。


バッタがつぶらな瞳で見つめてきます。バッタと目が合い、少し複雑な気持ちになりました。


えっつ!?
・・・本題に戻ります!!
匂いは、香ばしいながらも主張は強くない感じです。生臭さは一切なく、乾燥エビを少し弱くしたような香りですかね?


写真でご覧いただいたほうが分かりやすいので、並べてみました。種類は5種類です。
昆虫食bugoomをいざ実食
さあ、いよいよ実食です。カナヘビが普段食べている昆虫の味をそのまま体験したいため、調理法はシンプルにしました。
調理法① そのまま
虫そのものの風味・旨味を体感するため、そのまま頂きます。あらかじめ塩味はついていますが、かなり薄味です。なお、昆虫の種類によって、塩のつき加減が異なる様。サゴワームのようなオイリーな虫は塩がまとわりつきやすく、一方、バッタやケラにはほとんど塩味が感じませんでした。


そんなことより、味はどうだったんですか?


気になりますよね!それでは、1種類ずつ、感想を挙げていきますね。
バッタ


まず初めに目が合って気まずい雰囲気を作ってくれたバッタを頂きましょう!!
噛んだ感じは、ザクッっとした感じ。塩味がきていないのもありますが、想像よりもはるかに味は薄く淡泊。「旨味」は正直、少なかったです。
ケラ


続いて、ケラを頂きます。
ケラは、うーん・・・正直、ハズレですね。
旨味はほとんどなく、すこーしだけエビの味がする藁を食べているような所感です。パサパサな草を食べている印象でしょうか?


ケラ君、ごめんなさい。bugoomさん、ごめんなさい!!
フタホシコオロギ


さあ、本命!カナヘビも大好きな、フタホシコオロギです。
バッタより食感は控えめですが、香ばしさと確かな旨味があります。バッタやケラとは別次元と言っていいほど、素材としての旨味は強かった!


よく、昆虫はエビ・カニの仲間と紹介されますが、コオロギはまさに「干しエビ」ですね。
シルクワーム


さあ、成虫は一巡しました。次に、シルクワームのサナギを頂きましょう。とある筋の情報では、サナギが一番おいしいとか!!さらに、シルクワームは嗜好性も高く、ペットの拒食時にも活用されている虫です。これは期待してよいでしょう!!
美味い!!
コオロギやバッタとは全く異なる食べ物ですね。水分があるような印象を持っていましたが、思ったより粉っぽく、バラエティパックによく入ってる小豆を少し薄くした味わいです。個人的には、かなり好きな味でした。
サゴワーム


最後にいただくのは、サゴワーム。
なんとまあ、他の昆虫たちとは一風変わった見た目をしています。正直、食べるのは少し抵抗がありますね。勇気を出して、実食!!!!
・・・キタコレ!!!今日1!!!
他の昆虫は乾燥しきってカラカラなのは打って変わって、サゴワームは油もすごく、噛んだ瞬間、濃厚な油と塩味が相まってまた絶妙!!そして、やはり豆感があります。すごく高級なナッツという感じでしょうか。
ミックスパックに入っている5種の虫を食べてみたので、素の味を比較してみましょう。
虫の種類 | 味 | 食感 | カナパパ評価 | 試してみる |
![]() ![]() バッタ | 薄い干しエビ | ザクザク | (1.0 / 5.0) | 詳細を見る |
ケラ | 干し草? ※喩えようがない・・・ | パサパサ | (0.5 / 5.0) | 詳細を見る |
![]() ![]() フタホシコオロギ | 干しエビ | サクサク | (2.5 / 5.0) | 詳細を見る |
![]() ![]() シルクワーム サナギ | 乾燥豆 | サクサク | (3.5 / 5.0) | 詳細を見る |
![]() ![]() サゴワーム | 濃厚な油と旨味 | グニュッ | (4.5 / 5.0) | 詳細を見る |
なお、ケラ以外は単品で購入商品も販売されていますよ。


単品購入するなら、私はサゴワーム一択です!!
\昆虫食を試してみる/
次世代のスーパーフード昆虫食を販売【bugoom(バグーム)】
調理法② 片栗粉をまぶして油で軽く揚げる
調理法①では、昆虫本来の味を堪能するため、そのままの姿で頂きました。続いて、片栗粉をまぶして、油を引いたフライパンで軽く揚げてから頂きます。


風味が増すと思うので、すごく楽しみです♪


油であげることで風味や旨味がどこまで引き立つのかを検証するため、あえて追い塩はしません。




天ぷら敷紙がなかったため、レオパたちの床材として利用しているキッチンペーパーを使いました。
いざ、実食!!!
ん??
これは・・・
香ばしい・・・
いや?
少し焦げ臭い!!
・・・どうやら、私は重大なミスを犯したようです。油で揚げたのは1分半~2分程度だったと思いますが、火を入れすぎました。昆虫はサイズも小さいため、30秒~1分程度が適切かもしれません。(加熱温度にもよるのでしょうが)
焦げ臭さが強く、正直、旨味や香ばしさを感じることなどできなくなってしまいました・・・。
幸い、一部だけ火の通りが甘かったので味わうことができました。そのまま食べた味と比較すると、香ばしさが少しばかり増してはいますが、火を入れるによる味や食感に大きな変化はないようですね。
調理法③ 塩を振り軽く炒る


調理法①そのままで食べた時は少し塩気が足りず、調理法②の片栗粉揚げでは揚げ過ぎて失敗してしまいました。
まだ残りがたくさんあったので、
- 火を入れるときは本当に少しだけ
- 塩を一つまみ振ってみる
をして、フライパンで軽く炒ったものを頂くことにしました。


この調理法、大成功です!!
全ての昆虫が激変しました。塩味でここまで変貌するか、というくらい美味です。


干し草の味がしたケラですら、塩味が引き立ち、美味しくなりました。


ケラ君に失礼ですよ!!!


食べたのが平日の日中だったのでお酒は飲めませんでしたが、ビールのおともに最適です!!スナック菓子感覚で、あっという間に間食してしまいました♪
初めて昆虫食を食べてみた感想
塩をかけて炒るだけのシンプルな調理法でも美味しかった昆虫食。無限の可能性を感じました。
私は、カナヘビの食を体験するため、あえてそのままの姿の昆虫に、調味料を極力加えずに頂きましたが、バッタ・ケラ・コオロギは、しょうゆ砂糖を絡めていただいても美味しそうです。
そのままの昆虫の姿がどうしても苦手な場合は、bugoomさんのブログでも様々なレシピが紹介されていますので参考になりそうですよ。加工することで、一層食べやすく、一層美味しく頂けると思いますよ!!
甲殻類アレルギーのある人は食べてはいけない
本記事をみて、昆虫食に興味をもったあなた、甲殻類アレルギーはありませんか?
昆虫は、エビ・カニのような甲殻類に非常にちかい生き物で、アレルギーのお持ちの方は危険ですので食べてはいけませんよ!
課題が残る昆虫食 私たちの価値観が昆虫食をより身近なものに
私たち日本人が馴染みのある食材と比べると、まだまだマイナーな昆虫食。スーパーマーケットに並ぶ肉や魚介類とくらべると、まだまだ値段が高いです。
昆虫食に対する私たち一人一人の価値観がすこしづつ好転することで、昆虫食に関連する事業者や生産者が増え、より低コストで昆虫食が流通していくことでしょう。
地球環境にもやさしく栄養も豊富な昆虫食が、今よりお求めやすい価格となり、食卓に並ぶ機会が増えることでしょう。
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参考文献および参考著書
- 株式会社良品計画 『コオロギが地球を救う?』https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
- 外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 2022年『持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割』https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_gaiyou_202202.pdf
コメント
コメント一覧 (1件)
俺はこれを食べたことはないですがたまたま家にできたアシナガバチの巣を駆除したときに巣から前蛹(サナギになる寸前の幼虫)を繭から引き摺り出して(生で)喰うと凄い旨かったです。煉●さんです。